<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇8日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6560ヤード・パー72>
国内女子メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」開幕前日の8日(水)、会場となる茨城ゴルフ倶楽部 東コースでプロアマが行われた。ここには、おととしに現役を引退した宮里藍もプレー。「すごく楽しかった」と笑顔のラウンドとなった。
前夜祭ではイ・ボミとドレス2ショット【写真】
前日の組み合わせ抽選では、米国でも苦楽をともにした上田桃子との同組が決まっていた宮里だったが、今朝になり上田が体調不良を訴え急きょ欠場に。そこで“お鉢が回ってきた”形になったのが、同郷の新垣比菜だった。
2人は、新垣がまだアマチュアだった2017年の「ダイキンオーキッドレディス」で一緒の組になったことはあるが、“プロ”としては初のラウンド。成長した姿を見た宮里は「すごくゴルフが安定していました。プロになってすごく楽しいと言っていて、それが聞けて何よりです」と、まるで姉のような目で後輩のプレーを見守った。
宮里に憧れ続けた新垣は、この突然訪れた機会に「なんかもう幸せいっぱいでした」と感激。気になる会話の内容について問われると「ラウンド中の食べ物などのアドバイスをもらいました。ナッツがいいと言っていて、私も実践したいと思いました」と助言をすぐに取り入れ、メジャーに臨む。「引退から2年経ったのに、ドライバーが全然曲がらなくてすごかったです」と新垣が話すように、しっかりと“元世界1位”の背中を見せた宮里。2勝目に手が届きそうで届かない20歳にとって、大きな刺激になったようだ。
予選ラウンドを新垣とともに回る勝みなみも、先週の優勝に対して「今日の朝、藍さんから『おめでとう』と言っていただいて、すごくうれしかったです」と笑顔。アマ時代に出場した14年の今大会で宮里と一緒にラウンドした勝は、その2日目に「65」をマークした経験ももつ。「1回しか藍さんとは回れていないんですけど、本当に忘れられないいい思い出です。この試合大好きです!」と、開幕を前に気力をチャージした。
いよいよ明日幕を開ける今季最初のメジャー大会。宮里は「久光製薬プレゼンツ宮里藍スペシャルイベント」として、大会期間中に記念撮影会、サイン会など多くのイベントに参加する。「今週は私も一生懸命大会を盛り上げたいと思っています」と意気込んだが、その存在感を改めて示す4日間にもなりそうだ。(文・間宮輝憲)
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