<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日◇9日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6560ヤード・パー72>
今年は国内女子メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の同週に、女子プロゴルフ唯一のマッチプレー競技『ディライトワークス女子マッチプレー選手権※ツアー外競技』が行われており、サロンパスの会場である茨城ゴルフ倶楽部でも「どっち勝った?」などといった声が聞こえてくる。
そんななか、同マッチプレーを主催するディライトワークス株式会社所属の丹萌乃は、メジャー大会に出場。同社は昨年から所属選手によるプロゴルファーチーム「Team DELiGHTWORKS(チーム ディライトワークス)」を結成。同社主導で合宿を行うなど所属選手たち同士で切磋琢磨をしており、結束は固い。
それだけに、いくらメジャーとはいえ、所属選手としてマッチプレーに出場しなくて良いのか、という疑問が沸いてくる。同組の選手からも「今マッチプレーやっているんでしょ?」と“そっちに出なくていいの?”と言ったようなニュアンスの話もされたという。だが丹に聞くと、快く送り出してくれたようだ。
「マッチプレーに出る人はそこで頑張って、男子のみなさんで今週の試合に出られる人はそこで頑張る。そして私はメジャーで頑張る。そうやってそれぞれの場所で頑張ろう、と言っていただけました」(丹)
発足して間もないチーム、男子と女子、両方の所属プロがいるため、普段はなかなか聞くことができない男子プロのアドバイスを聞ける環境は非常にありがたいという。
「男子のみなさんはグリーン周りが非常にうまい。だから、アプローチなどの疑問をすぐに聞くことができて、教えてもらえるような環境があるのは非常にありがたいです。ほかにも池村(寛世)さんにはフェードの打ち方、イメージの出し方を教わりました。また(同じく同社とスポンサー契約を結んでおり、星野陸也などキャディをつとめる)出口さんにもスタジオアリス女子オープンでバッグを担いでもらい、そのときに上げて止めるアプローチや、マネジメントなど様々なことを勉強させていただきました。11月から色々なことを一気に学べています。すごく濃い6か月ですね」(丹)
身についた技術は、メジャーのセッティングでもしっかりと生かされた。この日も16番、17番の連続ボギーで終盤に崩れそうになりながらも、最終18番パー5で3打目の23ヤードから1mに寄せてバーディ締め。1オーバー・37位タイだが、良い流れで明日へと向かえそうだ。
「今週、ディライトワークスのみなさんは男子の応援に行くっていっていたんですよね。上の方で戦っていたら、こっちにも来てくれるかな?(笑)」。所属先の女子で唯一今大会に出場している丹。応援に来てもらうためにも、メジャーの舞台でも存在感を示したいところだ。
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