<ほけんの窓口レディース 事前情報◇16日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6292ヤード・パー72)>
今週の国内女子ツアーは、福岡県にある福岡カンツリー倶楽部 和白コースにて行われる「ほけんの窓口レディース」が行われる。賞金額が高く多くの実力者が勢揃いする戦いを制するのは果たして? データ好きの記者Aと、ドラマティックな展開大好き記者Mが、それぞれの見地で結末を大予想!
ハイテンション英莉花さん【LIVEフォト】
■女王戴冠へとつながる一戦 歴代勝者も名手ばかり(記者A)
今大会は2000年に「ヴァーナルカップRKBレディース」として産声を上げ、今年で20回目。第1回大会から一貫して福岡センチュリーゴルフ倶楽部で行われていたが、12年より現在の福岡カンツリー倶楽部 和白コースに変更された。
コースが変わって以降、優勝者は歴戦のつわものばかり。O・サタヤ(タイ)以外の4人は同年の賞金ランクで全員トップ10。内15年のイ・ボミ(韓国)、17年の鈴木愛はその年の賞金女王に輝いている。3日間大会で賞金総額1億2000万円と高額で、ほとんどの選手がスキップしないことからも実力が試される舞台となっている。
それぞれの優勝した年のスタッツを見てみると、サタヤを除くとみなパーセーブ率がトップ10(インビー・パークは規定ラウンドに到達していないが数字は7位相当)。平均バーディ数も4人はトップ10(インビーは同様に1位相当)となっている。また、パーオン率も軒並み高く、一番低いサタヤとインビー、18年の鈴木で17位(インビーは同様に相当)。砲台グリーンが多いことからも、アイアンショットの精度がカギを握りそうだ。
また今年も昨年とヤーデージが同じ6292ヤード。今大会と同じように距離が長くなく、アップダウンがあり砲台グリーンの多いコースだからか、5人中4人が高知県にある土佐カントリークラブで行われる「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」で2位以内に入っている。このあたりの相性からも探っていきたいところ。
■和白の女王は手負いもデータ上は死角なし
今回は迷う必要は一切ない。今大会と相性が良く、PRGRレディスとも相性が良いといえば鈴木愛を置いて他にいないからだ。2連勝中の今大会は言わずもがな、PRGRレディスも今年ついに優勝したほか、過去5年でトップ5が4回と相性抜群。交通事故で痛めた腰、そして手首とケガの状態が心配されるが、かつてヒザ痛を抱えながら制した舞台だけに、出場さえできれば優勝候補筆頭だ。
対抗馬もすんなり思いつく。16年大会の覇者・申ジエ(韓国)である。当然PRGRレディスも優勝歴があり、「全部のゴルフコースが好きですが、どちらかといえばフェアウェイが広いところよりも狭い方が好きですね」というように狙いどころが問われるコースは得意中の得意。ここで今季3勝目を挙げて悲願の賞金女王へと突っ走りたい。
土佐カントリークラブとの相性の良さを考えると、好調ペ・ソンウ(韓国)も有力だろう。PRGRレディスでは6位タイに入っており、先週のメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で2位。難セッティングもどんとこいだ。
■絶好調の黄金世代 福岡での“連チャン”に期待大!(記者M)
先週のメジャー「ワールドレディス サロンパスカップ」…いやー、しびれました! ぺ・ソンウ(韓国)とのし烈な優勝争いを制し、渋野日向子が20歳のメジャー女王になったのだが、あの大舞台で初優勝を挙げてしまうとは、多くのファンが胸を熱くしたことだろう。今週は福岡から誰がビッグニュースを届けるのかが楽しみだ。
しかし黄金世代からまたしても優勝者が飛び出し、次はどの選手が…というのも今後の大きなトピックになりそうだ。そこで、今週わたくしは“黄金世代の連チャン”という展開に期待を込めてみたい。
7人目の世代優勝の筆頭候補は、やはり小祝さくらだろう。昨年トップ10が13回、うち2位が4回。今季もここまで予選落ちなしと安定感バツグンながら、初勝利はおあずけとなっている。そろそろ…ということを考えても何も無理はない。
また原英莉花も大きな期待を背負う一人だ。ここまで最高成績は「KKT杯バンテリンレディス」の4位タイ。ここでも優勝争いを繰り広げただけに、ここいらでカップをつかみとりたい。黄金週間ムードもとうに落ち着いた日本に、黄金世代の黄金時代到来を告げる勝利を届けたい。
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