<全米プロゴルフ選手権 2日目◇17日◇ベスページ・ブラックコース(米国ニューヨーク州)◇7459ヤード・パー70>
8月から5月へと時期を移して開催されている海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」の2日目。イーブンパー17位タイから出た松山英樹は3バーディ・1ボギーの「68」でラウンド。着実にスコアを伸ばし、トータル2アンダーの10位タイに順位を上げた。
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アウトコースからスタートした松山は、4番パー5を着実に攻めバーディ先行。前半でさらに9番パー4で7.5メートルのパットを沈めて、トータル2アンダーで折り返す。
ピンチが訪れたのは11番パー4。ティショットをフェアウェイバンカーに打ち込むと、グリーンを狙って打ち出されたボールは高さが足りず目の前のラフの中へ…。「普通に打てば超えるかな、厳しいかな?という感じだったんですけど、ちょっと薄く当たってしまいました。(時間ギリギリで)ザンダーとキャディが見つけてくれたのでよかったです」。
結局3打目は出すだけとなったが、残り84ヤードを2.5メートルに寄せ、このホールをなんとかボギー。続く12番パー4でバーディを奪った松山はそのままトータル2アンダーでホールアウト。世界の強豪がひしめく中、じわりと順位を上げて、予選ラウンドのプレーを終えた。
2日目を終えて、松山のFWキープ率は78.57%で全体2位。この日のパーオン率は15/18で83.3%とショット精度の高さが際立っているが、「あまりいい感触じゃなかった」と納得のいく状態ではないようだ。「ここ何週間か、特にマスターズ以降の3試合は(アイアンが)飛んでいない。これで打っていいのか、いけないのかというシーンがすごいあった。イメージ通りやっと飛ぶようになってますけど、もう少し行ってくれないと自信を持って打てないんじゃないかという感じです」。
それでも初のメジャー制覇に向けて、10位タイは決して悪い位置ではない。「上と離れているので、なんともわからないですが、縮められるように頑張りたいですね」と首位のブルックス・ケプカ(米国)との10打差を追いかける。まずは明日のムービングデーに、ビッグスコアを出して首位に迫りたい。(文・田辺直喜)
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