<日本プロゴルフグランドシニア選手権大会 ゴルフパートナー・ヴィクトリアカップ2019 最終日◇19日◇宝塚クラッシックゴルフ倶楽部(6424ヤード・パー71)>
思わぬ伏兵が優勝をさらっていった。
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「同じ組(倉本昌弘、尾崎直道、芹澤信雄)は横綱級。僕は幕下ですから」
試合後も謙遜の姿勢を崩さなかった佐藤剛平(63歳)だが、特に硬いグリーンに手を焼くプロが続出した中、最終日「66」の5アンダーは十分に横綱級のゴルフだった。
4月25、26日の日程で行われた「関東プロゴルフグランドシニア選手権」(26日は濃霧のため中止となり初見充宣と同時V)に続き、グランド大会で連勝。ところが決して順風満帆というわけではなく、むしろ調子がよくないことから何かを変えたいと思っていたという。
「今年の1月からジムに通って体を鍛え始めました。理由?おいしいお酒が飲みたいから(笑)」とおどけて見せた佐藤。しかし、いい気分転換はもちろん、自らの肉体維持にもつながっているのだろう。「多くのギャラリーに乗せられて、いつもよりドライバーショットが飛んでいた」とアドレナリンを理由に挙げたが、横綱級の3人をオーバードライブするシーンも目立った。
「たくさんのお客さんがいるからといって、無難にやったらダメになると考えていた。思いきりプレーすることだけを考えました。その結果がOBゼロですから、本当にうまくいった」。
地元・関西学院大学出身とあって、大勢のファンに恩返しできたのも大きなきっかけになるはず。レギュラーツアー未勝利、シニアツアー1勝の男が、これを機に遅まきながら大変身を遂げる可能性は十分にある。
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