<全米プロゴルフ選手権 最終日◇19日◇ベスページ・ブラックコース(米国ニューヨーク州)◇7459ヤード・パー70>
今季の海外メジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」の最終日。トータル5アンダーの2位タイからスタートしたダスティン・ジョンソン(米国)は4バーディ・3ボギーの「69」でラウンド。全選手で唯一4日間アンダーパーを並べる安定したプレーでトータル6アンダーの単独2位に入った。
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4日間で初めて吹いた強風が思わぬ乱戦を呼び込んだ。この日のダスティンは、前半から快調な滑り出し。短い5番パー5でこの日最初のバーディを奪うと、さらに6番、9番でもバーディを奪い、スコアを3つ伸ばして折り返す。
試合が動いたのはサンデーバックナイン。首位を走るブルックス・ケプカ(米国)が11番からまさかの4連続ボギーで大失速したのだ。対照的にダスティンは11番をボギーとしたものの、15番で値千金のバーディを奪取。この時点でトータル8アンダー、独走状態だったケプカに1打差まで迫ってみせた。
奇跡の逆転劇なるか…会場がにわかにざわめき出し、ギャラリーから大きな「DJ!」コールがされたのもつかの間、追いかける側のダスティンが16番、17番と手痛い連続ボギー。最終ホールをパーで締めたものの、結局トータル6アンダー。ケプカに2打届かずの単独2位で大会を終えた。
あと一歩のところで優勝に手が届かなかったダスティン。勝負の分水嶺となったのは1打差に迫って迎えた16番のボギーだ。このホールについてダスティンは、「16番はティショット、セカンドとよいショットを打ったので、まさか、セカンドがグリーンをオーバーしているとは思わなかった。その後のアプローチも、パットも上手く打ったつもりが、結果は“5”。最後の2ホールでバーディが必要になってしまった…」とコメント。チャンスと見て、攻めたゆえの結果だったのだろう。
とはいえ、4日間すべてでアンダーパーをマークしたのはダスティンただ一人。「このコースはラフが非常に長く、大きなペナルティになっている。本当にただただ難しい。いくつかのハードホールがあるだけでなく、すべてのホールがタフなんだ。だからこそ、自分のプレーにはとても満足している。今年はまだたくさんの大きなトーナメントが残っているし、このようなプレーができたのは嬉しく思う」と話し、次戦以降での活躍を誓った。
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