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ブルックス・ケプカ、薄氷の大会連覇にホッ「DJがどれほどストレスをかけてくれたか(笑)」

<全米プロゴルフ選手権 最終日◇19日◇ベスページ・ブラックコース(米国ニューヨーク州)◇7459ヤード・パー70>
完璧に稼働していたはずの歯車が突如として乱れ始めた。海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」の最終日。3日目を終えてトータル12アンダー、2位に7打差をつけて首位を独走していたブルックス・ケプカ(米国)は途中に4連続ボギーを叩くなど、まさかの4オーバー「74」。2位のダスティン・ジョンソン(米国)に2打差まで迫られるも、なんとか逃げ切り、タイガー・ウッズ(米国)以来となる同大会連覇を成し遂げた。
豪打さく裂! ブルックス・ケプカの最新ドライバースイング【連続写真】
この3日間ほぼ完璧なプレーを見せていたケプカだが、最終日は1番で早々にボギーが先行。それでも、4番でバーディを奪い返すと、折り返して迎えた10番でもバーディ。多くの選手が強風に苦しみ伸び悩む中、スコアを1つ伸ばし、盤石の逃げ切りをするかに見えたが…ここからケプカにとって試練の時間が。11番からティショットが右へ左へと乱れ始めたのだ。
「ラウンド終盤の1時間半は非常に、非常にストレスの多いものだった。DJがどれほどストレスのかかるものにしてくれたか(笑)」。結果、4連続ボギーを喫し、スタート時点で7打差もあった2位ダスティンとの差が14番を終えた時点でわずか1打差に。この時点でかなりプレッシャーを受けたケプカだが、「15のフェアウェイでDJがボギーを叩いたのが見えたんだ。自分には2打のリードがあるとわかったから、フェアウェイにさえいれば大丈夫と思った」とダスティンのミスから冷静さを取り戻し、15番16番はきっちりフェアウェイキープに成功。パーを重ねて、勝利への歩を進めた。
それでも、17番で3パットのボギー、最終18番もティショットを左にラフに打ち込むなど、ギリギリの戦いを強いられたケプカだが、最後は2メートルのパーパットを沈めて、太い腕を振り下ろすようにガッツポーズ!「18番グリーンは私の人生の中でもっとも興奮した瞬間だった」と勝利の喜びを味わった。
一方最後まで追い詰めたダスティンは「ブルックスは大事な友人の一人。彼の優勝はとてもうれしい。でも僕がまだ世界一の選手だと思っている」とコメント。健闘を讃えつつ、ライベルへの闘志を覗かせている。
終わってみれば4日間首位を譲らない完全勝利。17年「全米オープン」での初優勝からメジャーは8戦4勝とその勝率は圧倒的だ。次戦は3連覇のかかる全米オープン(6月13日〜16日、ペブルビーチGL)。開幕前に「メジャーのほうが勝つことが簡単である場合もある」と話した“メジャー男”の快進撃はまだまだ続きそうだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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