<全米女子オープン 最終日◇2日◇CCオブ・チャールストン(米国サウスカロライナ州)◇6515ヤード・パー71>
海外メジャー第二戦「全米女子オープン」は全日程が終了。1打差3位タイから樋口久子以来となる日本勢のメジャータイトルを狙った比嘉真美子は「74」とスコアを3つ落とし、トータル3アンダーの5位タイでフィニッシュした。
比嘉真美子の世界で戦えるスイング【連続写真】
その他の日本勢は鈴木愛、勝みなみが22位タイ、新垣比菜は34位タイ。岡山絵里は最終日に「68」と意地を見せて39位タイ、成田美寿々は62位タイに入った。
それぞれビッグトーナメントを終えて何を思ったのか。最終日の声をお届けする。
■比嘉真美子(トータル3アンダー・5位タイ)
「中々思うようにプレーすることができなくてショット、パター、アプローチともに全部がよくなくてバーディチャンスにも付かないし、ボギーが続いて苦しいゴルフだったけど、どうにか最後の最後でバーディ2つきて、いいパーセーブもできた。
結果だけいうともっと上にいきたかったのが正直だけど、このスコアが今の自分の力。良いところを挙げるとすれば、最後まで頑張りきれたのが良かったと思う。足りないものがたくさんありましたし、4日間を通して上で戦うことができて得るものがたくさんあった。それ以上にゴルフが楽しいというのがあって、もっともっとゴルフが好きになった」
■鈴木愛(トータル1オーバー・22位タイ)
「最後が最悪だったんで、ちょっと気分悪いですね。初日、4オーバーまで行って、そこからアンダーパーまで巻き返してきて、そこは褒めてあげたいかなと思うけど、やはり最後が良くなかったので、また来年頑張ります。やっと流れも良くなって来たし、思うようなプレーが増えてきたので、まだシーズンは長いのでまた勝てるように頑張りたいですね。今年はパターが入らなかったのが、だんだん入るようになってきた。ストロークも良くなって来たので、もうちょっとかなと思います。
全米女子プロゴルフ選手権はディフェンディングの大会と重なって出られないので、次は7月のエビアン選手権を目指して頑張りたい。でもそれ以上に全英に出たいですね。今週は二週連続で来やすくなりましたし、一週で帰るのは寂しいから、両方出られるようにしたい」
■勝みなみ(トータル1オーバー・22位タイ)
「正直ちょっと悔しいですね。やっぱり調子も良かったので、もう少しスコアも伸ばせましたし、結果的に言えばもうちょっといけたかなという感じでした。体調は大丈夫だったんですけど、コース、とくに前半をもうちょっと攻略したかったなと思います。納得はいっていないんですけど、でもまあ、今の実力を出し切れたと思うので、まだまだ上にいくにはいろいろと必要なものがあると思ったので、そこを日本に持ち帰ってまた練習して、もっともっとさらに上にいけるように頑張りたいなと思います
ショットとかは劣っていない。あともう少しの差だと思う。その少しの差がすごく大きくて、なかなか縮められない。でも、またここに来るまでまだ1年あるし、2、3年になるかもしれないけど、少しずつ自分をレベルアップさせて行く期間があるし、今回出たことでかなりレベルアップしたと思います。この経験を日本でも行かせるようにと今思ったことを、忘れないようにメモに書いておいて。日本とここのグリーンは違うけど、でも練習はできる。日本ツアーでも生かせると思うので、練習が一番」
■新垣比菜(トータル4オーバー・34位タイ)
「今年出られて予選通過できたのはすごくうれしかったので、また来年はもっとうまくなって出られるようにしたいと思います。体力とか、飛距離とか、ショットも全部足りなかった。課題がいろいろあったんですけど、また練習して頑張りたいと思います。特にアイアンショットとかで、ちょっと硬いグリーンでも止められる技術がほしいなと思いました」
■岡山絵里(トータル5オーバー・39位タイ)
「1番いいプレーができました。ショットもパットも良かったし、バンカーとかアプローチでパーセーブもできたので。もっとバーディを狙おうと思えるぐらいショットも良かった。ショットを曲げたくなかったから、全然振れていなかった。今日はスピードを出していって、アイアンもしっかり振っていったらちゃんとスピンもかかった。考えすぎだったと思いました。予選通過して、それでまずOK。最終日ちゃんとアンダーパーで回れたので、もう言うことなしです」
■成田美寿々(トータル9オーバー・62位タイ)
「毎年来ても通用しないなと思いますね。今日は全体的にはショット悪くなかったけれど、バーディチャンスという感じではなくてただグリーンに乗っているだけ。3パットを4回しているので。(カバーするのは)ショット力だと思う。少なくとももうちょっと付けられたら。遠いところに乗って3パットするのは仕方ないけど、10mちょっとから3パットを何度もしているので、パットで劣っていると思う…。毎年言っているんですけどね。球を止める技術が必要。オフは高い球の練習をしていたけれど、春先は風が強くて要らなくなる。で得意な低い球を練習しようと毎年なってしまう。それでまた1年経ってしまう。難しいですね。
比嘉ちゃんとかはもともと球が止められるタイプだから、海外メジャーで通用する。単純に日本人が活躍してくれるのはすごくうれしい。そういう指標が近くにいてくれるのはすごく有り難いですね。こっちでは私より飛ばない選手でもアイアンが止められる。どうしてか分からない。上から打つ感じなんだけど、日本だと芝が立っているのでちょっと上に当たってしまう。そういうクラブの入れ方にチャレンジしたことはあるけど、言ってしまえば日本では必要ない。払って打ったほうが芝が挟まない。毎週色んな芝をやるから、そういった打ち方になるんだろうなと思う。飛距離は一歩だけ近づいたと思いますが、止められる球が欲しい。最悪9番くらいまでは止められるようにしたいですね」
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