<ニチレイレディス 最終日◇23日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6548ヤード・パー72>
最終日に1イーグル・3バーディ・1ボギーの「68」をマークし、トータル7アンダーにスコアを伸ばした小祝さくら。結果的に首位と2打差の3位タイでフィニッシュし、440万円を獲得。今大会で8位以内なら200人目の生涯獲得賞金額が1億円突破という条件の中、あっさりとクリアしてみせた。
ヒザから崩れ落ちる河本結【写真】
黄金世代では、勝みなみに続いて2人目の到達であり、出場57試合での達成は史上23番目のスピードでもある。もちろん、ツアー全体の賞金総額が以前とは変わっているため、一概には比べられないが、優勝経験がないにもかかわらず、この試合数での達成は、それだけ成績が安定していることの証明でもある。胸を張っていいものの、本人に笑顔はない。
「そんなにうれしくはないですね。1億円に到達したという実感がありませんし、いつもと変わらない感じです」。考えてみれば、ゴルフの場合、遠征費はすべて自己負担のため、自然と出費も多くなる。さらに税金を納めると、それだけ稼いだという実感がないのだろう。
「それよりも今の目標は前半戦で獲得賞金2500万円を突破することです。前半戦終了まで残り1試合しかないので、そこで優勝争いできればいいなと思います」と笑う。
ちなみに、ホールアウトした時点では5位タイだった小祝だが、その後上位が崩れて3位タイまで上がった。結果的に今季の獲得賞金額は約2527万円となり、翌週の大会を待たずに目標を達成してしまった。もっとも、自分の預金通帳を見たのは2年ぐらい前に見ただけ。プロになってからは一度も確認したことがないという小祝だけに、求めるものはリアルな金額ではなく、それに応じた賞金ランキングということなのだろう。
今大会を終了して、賞金ランキング17位にまで順位を上げた小祝。昨年は約7500万円を稼いで賞金ランキング8位となったが、当然、今年はそれ以上の成績を狙っている。昨年を振り返ると、7月に入ってから調子を上げてきただけに、今回の3位タイをきっかけに上昇気流に乗りたいところだ。(文・山西英希)
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