<ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前情報◇26日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6961ヤード・パー72>
「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に活躍が期待できる選手を佐藤信人がピックアップ。ツアー9勝を誇り、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の広報担当理事を務める佐藤が挙げた優勝候補は、今季すでに1勝を挙げた、あのドライバー巧者だ。
池田勇太のスイングダスティン・ジョンソン似?【スイング写真】
■例年20アンダー超えのバーディ合戦
本大会といえば、例年優勝スコアが20アンダーを超えるバーディ合戦が見どころのひとつ。「第1回大会の小平智選手は16アンダーでしたが、それ以外はすべて20アンダー超えとなっています」と佐藤。
パー72で6961ヤードと距離も短く、4つあるパー5もチャンスだ。「セッティングの田島創志プロも言っていましたが、このコースはティショットのストレスが少なくて気持ちよく打てるところが多い。また、グリーンがポテトチップのようになっていてアンジュレーションがキツい。うまく打っていくとピンに寄っていく形状になっている」。キツいアンジュレーションが待っているが、そのぶん狙いどころがハッキリとしているのも、スコアを伸ばしやすいポイントのひとつだ。
■早くも2勝目に期待!難コースが得意のドライバー巧者
その中で名前が挙がったのが、例年バーディ率上位に入っている池田勇太。今季は4.4(1ラウンド当たりの獲得数)で1位に立っている。
「2014年に出て48位タイ、翌年は予選落ちでしたが、2年空けて出た昨年は7位タイ。コースの感じもつかんでいるでしょうし、今季は早々に1勝を挙げて、相性がよくないと言っていたツアー選手権でも16位タイとまずまずの順位に入って調子もいい」。もともと昨年のトータルドライビング1位、今季も3位に入っているドライバー巧者。ほかのスタッツを見ても穴がなく、大爆発が期待できそうだ。
■バーディ合戦といえば、もうひとり捨てがたいのがこの人!
池田を優勝候補に挙げつつ、もうひとり最後まで悩んだのが石川遼。昨年は本大会初出場で3位タイに入った。
今季はバーディ率32位となっているが、昨年は3位、単純な合計バーディ数だけで見れば298個でツアー2位に入っている。ちなみに、昨年は4日間合計で24バーディの首位タイとなった。「去年は3日目が終わってトップ。このコースはフェアウェイが広めで、気になるOBなども少なく、ティショットのストレスが少ない」。課題としているドライバーが打ちやすい、さらにグリーン上も狙いやすく、得意のアイアンが発揮できるとあれば、今年も活躍が期待できそうだ。本戦中は雨が予想されている今年。「今年も、例年通り伸ばし合いになるでしょうね」。
佐藤信人(さとう・のぶひと)
1970年03月12日生まれ、千葉県出身。高校卒業後に米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ進学。1993年に日本のプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝を挙げた。ツアー通算9勝を誇り、現在はJGTOの広報担当理事も務める。
<ゴルフ情報ALBA.Net>