<資生堂 アネッサ レディスオープン 初日◇4日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6513ヤード・パー72>
朝6時から降り始めた雨は次第に勢いを増し、1組目がティオフしてから50分後には中断するほどの強さに。そんな豪雨のなかスタートした大山志保に、あるトラブルが起きていた。
これは…河本結の猫招き?【LIVEフォト】
事件が起きたのはスタートホールの1番。アプローチを1.5mに寄せて、いざグリーンに上がろうとしたときに、バッグにパターがないことに気づいた。「やっちゃいました。あれは焦りました」。キャディが持ってくるとばかり思い、パターを置いたままコースに出てきてしまったのだ。
あわてて競技委員を呼ぶと、親切にも届けてもらえることに。ただし、自分の打つ番がきたときに間に合わなかった場合は、ボールを打たなければ不当な遅延行為に抵触し、2罰打を受ける可能性があることも同時に確認した。
そのため、「間に合わなかったら打たないといけない」と大山は別のクラブで打つ準備を進める。まずは5番ウッド、5番アイアン、7番アイアン、サンドウェッジの4本に絞った。さらに7番とサンドウェッジのどちらかに決めたが、たまにグリーンで練習をするサンドウェッジは「空振りするんじゃないか」という気がする。そのため「7番アイアンでハンドファーストめに打とう」と心に決めた。
「雨どころじゃないですよ。どうしようって…」と気が気ではなかったが、結局、自分の番が来る前にパターが届けられ事なきを得た。「持ってきていただいて、本当に感謝しかありません」。
罰打を受けることなく、1番ホールを終えたところで中断。このホールはボギーとしたが、再開後は4つのバーディを奪って1ボギーと、2アンダー・9位タイの好発進をきった。「ショットが良くなってきたので、あとはパットが良くなればと思います」。パターが間に合った運も味方に、後半戦の初戦で良いスタートを切りたい。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>