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72ホール完遂の舞台裏 石川遼の優勝は鹿児島になにを残したか【記者の目】

<日本プロゴルフ選手権 最終ラウンド◇7日◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島県)◇7150ヤード・パー70>
“この状況で大会を開催することに対して、どう感じているか”。本戦の開幕前、記者たちから選手たちにこういった質問が幾度となく投げかけられた。
躍動感がすごい! 石川遼、歓喜のガッツポーズ!【写真】
九州地方を中心に記録的な大雨となり、鹿児島市を含む複数の地域で避難指示が発令。自衛隊に災害派遣要請も出された。交通機関が乱れ、車で数時間かけて下道を走ったり、新幹線に閉じ込められながらもなんとか会場入りした選手もいた。その状況下での大会開催に、疑問や不安を抱いた選手も少なくない。そうした声を耳にし、石川遼は開幕前に日本プロゴルフ協会(PGA)会長の倉本昌弘に意見を伝えていた。「やりたい気持ちはもちろんある。ただ、雨がやんでも土砂災害の可能性もある。避難勧告が出ている以上は、選手として開催は難しいのではという意見は伝えさせていただいた。避難地域が同じ鹿児島県内にあって、ほかのスポーツ界だったらどうしたんだろうと考えます」。
“開幕するならばしっかりやらないと”と気合を入れる一方で、スッキリと開催決定の判断を受け入れきれない部分もあった。初日は中止となり、最終日に36ホールを行う方向で進められた。本当に72ホールを無事に終えることができるのか。そんな不安も立ちこめる中、1日遅れで開幕した「日本プロゴルフ選手権」は全日程を完遂。結果的に、指宿市に関しては開幕前にすべての気象警報が解除され、本戦開催中は天候が大きく崩れることもなく終了。石川遼の3年ぶり優勝という華々しい結果で幕を閉じた。
「なにかあれば私が責任をとる。批判は、すべて私が受ける」。開催決定を発表した際にそう語った倉本は、ボランティアスタッフの前でカップを掲げる石川を見つめていた。大会を行うに当たって必要な情報を集めるために奔走、開幕前には近隣の避難所を周って避難者がいないことを確認するなど走り回った。「一番大変なのは、(協賛社の)いわさきグループの350人の社員です」(倉本)。
開幕前には、雨風で吹き飛んでしまったギャラリーテントを修復。最終日に36ホール行うため、急遽人員も増員した。最高気温30度を超える中、スタッフの体調管理のためマーカーやハウスキャディは18ホールずつで変更。「社員の方で、ゴルフができる人にお願いもした。(戻ったボランティアスタッフで)急遽鹿児島から来てもらったり、半数以上は朝から動けるようホテルに泊ってもらった。選手には本当に迷惑をかけたと思いますが、そういう意味では苦渋の決断。裏方の皆さんは本当に大変だったと思う」。
予備日の月曜に競技がずれこんでしまえば、選手のスケジュールや、テレビ放送に影響も出る。「月曜にやるくらいなら、54ホールで切る覚悟もありました。ただ、日本プロというタイトルは過酷な条件でも勝って欲しいもの。72ホールやりたいという思いがあった。今日は、かなり強行に36ホールやらせていただきました」。
そういった大会側の固い決意、スタッフたちの影の努力は選手にも伝わっていた。大会を終えた石川は、「直前まで、気持ちを切り替えようと必死にしていたくらいだった。でも、開催されるとなったときに、やるからには絶対に盛り上げなきゃいけないと思った。 “魅せよう”とかそういうことではなく、中途半端じゃだめだと思った」。
2004年の「カシオワールドオープン」以来となる、鹿児島でのレギュラーツアーのトーナメント開催。当時は4日間で9969人が来場。今年は第1ラウンドこそ1465人の動員に留まったが、最終日は4282人、3日間合計では7968人が訪れた。最終日は、早朝にもかかわらずスタート前にパター練習をする石川を、グリーンをグルリと囲んで見守るファンの姿があった。本戦中も大ギャラリーに囲まれ、ティショットを打つたびに『すごいなあ』と声が聞こえる。グリーンに上がれば歓声が上がり、終盤の優勝争いはハン・ジュンゴン(韓国)にとってはほとんどアウェーに感じただろう。「一人の選手をひいきするのではなく、プロですから、選手の持っているキャラクターによって(報道で)扱う量が決まって当たり前。沢山扱われるプロが勝つことで、ゴルフ界が存続していく。どのスポーツ界でも一緒だと思う」と倉本が語ったが、石川の優勝はゴルフ界はもちろん、この地域に力を与えたにちがいない。
表彰式や優勝会見が終わり、大会が一段落ついたのが午後8時過ぎ。すっかり日が落ちた会場から、スタッフがバスで会場を後にする時に、石川がそばを通り過ぎた。「ありがとうございました!」と手を振る石川に声援を送るスタッフの表情には、疲れを感じさせない笑顔が浮かんでいた。(文・谷口愛純)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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