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原英莉花「次は泣かないで、笑顔で勝ちたい」【黄金世代・初優勝娘の前半戦総括】

「資生堂 アネッサ レディス」から後半戦がスタートしている国内女子ツアー。振り返ってみれば、前半戦の17試合のうち黄金世代が5勝をマーク。なかでも前半戦で初優勝を挙げた3人は全員が黄金世代という活躍ぶりだった。そこで、後半戦でもさらなる活躍が期待される3人に前半戦を振り返ってもらった。今回は「リゾートトラスト レディス」でツアー初優勝を遂げたジャンボ尾崎の秘蔵っ子・原英莉花。
原英莉花大躍進 今季の戦いを写真館でおさらい
振り返ってみると、スタートダッシュは出遅れたといっていい。「最初のほうは自分の思うようなゴルフもできなくて、ちょっと難しい部分がありました。何勝とかはないですが、最初のほうに優勝争いをして、どーんって行きたかった(笑)。予選落ちもしたり、全然優勝争いに顔を出せないゴルフだったので悔しさはすごくありました」。昨季、初シードを獲得した勢いは鳴りを潜め、開幕5試合で最上位は24位タイ。期待値の高さからすれば、かなり低い成績だった。
悪い流れが変わったのは、5試合を終えたあとに設けたオープンウィークだった。「一週間ジャンボ邸に行って練習させてもらったんですけど、そのときに球のコントロールやバリエーションを増やして、悪いときの体の使い方を再確認して調子が上がってきました」。何よりも不安や迷いがなくなり、休み明け初戦の「KKT杯バンテリンレディス」で優勝争いを演じて5位タイフィニッシュ。「バックナインで気負いすぎました。焦りもありましたね」と初Vとはいかなかったが、状態は一気に上がった。
だが、そのまま右肩上がりにいかないのがゴルフの難しいところ。翌週の「フジサンケイレディス」、「パナソニックオープンレディース」と連続で予選落ちを喫してしまう。「(フジサンケイのコース)川奈はすごく苦手な意識があったので、そこで予選落ちというのは仕方ないなと思えた部分はあったんですけど、パナソニックはすごく自分でも期待していたし、コース的にもできそうと思っていたのですが、本当にショットの調子が悪かった。どうすることもできなかったですね」。熊本空港CC、そして川奈と狙いどころの狭いコースが続いたことで、持ち味のダイナミックなスイングが薄れ、悪い意味でコンパクトになってしまっていた。
しかし、その裏で着実に上向いているものがあった。それはKKT杯で敗れたときにも課題に挙げたパッティングだ。師匠のジャンボこと尾崎将司から送られてきたパターが、流れを変えた。もらった当初は使いこなせなかったが、調整を重ねて「すごくフィーリングがいい」と、昨年平均パット数(パーオンホール)34位、1ラウンドあたりに至っては83位とウィークポイントだった部分が一気にストロングポイントへと変貌を遂げていた。
そうして迎えた「リゾートトラストレディス」。練習ラウンドの段階から感じるものがあった。「私、このコースが好き!」。その思いは、ショットの調子が上がらないなかでも余裕を生んだ。「自分の調子と相談しながらできています」。今までの“攻めたくなる”気持ち一辺倒ではなく、客観的に、また多角的に最適解を導き出すことができた。
また、組み合わせも後押しした。初日は渋野日向子と三浦桃香、2日目は渋野と河本結と2日連続で同級生との戦い。「やりやすさはあったかもしれないですね。同世代でゴルフすると、目の前では負けなくないというか気が引き締まる。凡ミスしていられないという感じです。それがいいほうに出たと思います」。その気持ちは2日目のホールアウト後に「目の前に敵がいるのは嫌いじゃない」という言葉となった。
「やっていたら、みんな“負けたくない!”って思うと思いますけどね。それで負けたら仕方ないというか、自分に何が足りないのか反省するしかない。ゴルフはうまい人が勝つスポーツですが、そのうまさのなかには強さ、強気の部分がちょっとは必要だと思う。目の前にいたらそこは出てきちゃうのかなと思います」
一転、最終日は笠りつ子、ペ・ソンウ(韓国)という年上2人と、黄金世代が2人入った最終組のひとつ前の組でスタートした。「りつ子さんとソンウさんとだったので、ただ淡々と自分のプレーに徹することができたかなと思います」。優勝のかかる18番ホールでは、逆に落ち着けるグルーピングが良かったのかもしれない。
「今日は朝からなぜか集中できている」という予感通り、1番からいきなり3連続バーディを奪い首位に浮上。トップを譲る場面もあったが、後半の3連続バーディ、そして17番で9mのバーディパットを沈めてソンウと並ぶ首位タイでホールアウト。プレーオフ1ホール目ではソンウが外せば負けという6mのパーパットを沈めてきたが、「入れてくる心構えはできていました」と心乱さず。2ホール目でバーディを奪い、粘る“目の前の敵”を気合でねじ伏せて念願の初優勝を手にした。
右手を天に突き上げて喜びを爆発させた原。その後も明るく振る舞っていたが、表彰式の会場までに向かう道中では「“おめでとう”といわれて鳥肌が立つとともに涙が出てきて…」と込み上げてくるものを抑えきれなかった。今振り返っても驚きだった。「泣いちゃったのはびっくりしました。感動ってこういうことなんだなって思いました。みんなに『泣くんだ』って。母にも言われました。つらかった時期が長かったのかもしれないですね。次は泣かないで、笑顔で勝ちたいです」。
普段ゴルフでは涙は流さない。「バンテリンのときは泣きたかった。泣きたいときはありますが、泣いたらそこでスッキリしちゃう部分がある。スッキリさせてどうするのって気持ちがあって。心に悔しさを残しておきたいですね」とこらえてきた。とはいえ、普段から全く泣かないわけではなく、「スポーツやドラマを見て泣くことはありますよ。人の優勝とかも結構泣いちゃう。香妻琴乃さんのとき感動しました」と人並みには涙を流すという。あくまで“こらえて”いるのだ。
優勝した翌週の「ヨネックスレディス」ではカットラインギリギリで迎えた2日目の最終ホールでバーディを奪い予選通過。「良かったなと思います。樋口(久子)さんにも次の試合が大事と言われていて、そこはホッとしました」。その後も6月末の「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど、初優勝以後も崩れることなく戦っている。
そんな前半戦を終えての評価は「80点」。「上がり4ホールで伸ばせるようにならないと、一生その20点は埋まらないです」とハッキリ言った。「まず、しっかりもう一勝すること。常に優勝争いできる力をつけたいですね」と7月以降の目標は次なる勝利。初優勝に満足することなく、さらに上を目指して精進していく。

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