<全英オープン 初日◇18日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>
地元・北アイルランドのファンからの大声援を背中に受けて、ローリー・マキロイは1番のティイングエリアに立った。舞台は「こんな日が来るとは思わなかった」と興奮する、幼いころからなじみのあるロイヤルポートラッシュGC。16歳のときにはコースレコードとなる「61」を叩き出した得意の“ホーム”だ。
このスイングなら予選通過も可能?マキロイのドライーショット【連続写真】
そんな晴れ舞台でのティショット。アイアンを持ったマキロイが放ったボールは大きく左に曲がりOB。さらに、3打目も深いラフにもぐりこんでアンプレヤブル。トラブル続きで、まさかのダブルパー発進。ロイヤルバークデールで行われた2014年大会を含めてメジャー4勝という百戦錬磨の30歳は、「プレッシャーのせいではない」と話したが、明らかに普段の姿とは違った。
その後は15番まで耐えるゴルフを強いられながらも、2バーディ・1ボギーと粘りを見せていたが、16番の通称「カラミティ」で、その名のとおり惨劇が再び北アイルランドの天才ゴルファーを襲った。ティショットでグリーンを捉えきれず、アプローチをピンまで2メートル弱まで寄せた。だが、このパーパットを外すと、さらに数十センチ残ったボギーパットもカップに嫌われ、痛恨のダブルボギー。「あれは言い訳のできないほどひどかった。集中力を欠いてしまったあの場面が一番残念」と悔しがった。
18番でもトリプルボギーを叩き、結局「79」の8オーバー・150位タイで初日をフィニッシュ。すべてが空回りしてしまい、「もちろん最悪の日だった」としたが、予選通過を諦めてはいない。
「明日好調でフェアウェイを捉えるショットが打てれば、スコアも伸びるだろうし、週末まで残れると確信している。初日79も叩いた選手が優勝できるとは考えられないかもしれないが、明日いいゴルフをして60台中盤で回れれば予選通過も可能だ。そこからさらにいいゴルフができるように、歯を食いしばるだけさ」
2日目は、地元の声援を力に変えることができるのか。もう失うものは何もない。爆発力には定評があるマキロイ。しかもロイヤルポートラッシュは、彼がコースレコードを出したことのあるコースだということも忘れてはいけない。
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