<全英AIG女子オープン 事前情報◇29日◇ウォーバーンGC(イングランド)◇6585ヤード・パー72>
昨年の7月27日にプロテスト合格。翌28日に日本女子プロゴルフ協会に正式に入会した渋野日向子。その1年後の28日、海外女子メジャー「全英AIG女子オープン」が開催されるイングランドのウォーバーンGCに降りたった。
スマイルシンデレラ・渋野日向子のドライバースイング【動画】
6月末時点の国内女子ツアー賞金ランキング5位以内の資格で出場する全英AIG女子オープン。初の海外女子メジャーに向けて、イングランド入りしたのが前週の木曜日。金曜日まではロンドン観光や時差ボケ解消の時間に充て、会場に入ったのが土曜日だった。
といっても、本コースは「プレー禁止」のため、同GCの別コースをコーチの青木翔氏と妹の暉璃子(きりこ)さんとラウンド。そして、日曜日はいよいよ本コースに入るも同じく「プレー禁止」だったため、歩いてコースの下見を行った。
大会週となった月曜日はコース解禁。午後から18ホールを回り、コースの感触を確かめた。今回のコースは全英特有のリンクスではなく、日本でもおなじみのいわゆる林間コース。「雰囲気も日本(笑)。北海道の芝と似ていますね」と、イングランドらしさはなくとも、メジャー特有の緊張感を味わいながら、本戦に備えている。
この日は、スタートのため向かった1番ティでブルック・ヘンダーソン(カナダ)と合流。前半の6ホールをプレーした。途中、記念撮影をするなど、渋野らしく真剣なラウンドの中にも終始スマイルが絶えないものとなった。「あんまりコースは覚えていませんが(笑)、パー5でスコアを伸ばすことができれば」と、プランはいつもと変わらず。ドライバーでフェアウェイをヒットし、正確なアイアンでピンに絡める攻撃ゴルフはこの日も健在で、調子は良さそうだ。
火曜と水曜にはプロアマが入っており、天気も雨予報。渋野らプロアマに入っていない選手にとっては、十分な調整ができない可能性があることを考えれば、この日コースの感触を確かめられたのは大きい。今年は大幅なスケジュール変更があり、多くの選手が前日まで開催されていた「エビアン・チャンピオンシップ」に出場。調整時間が短いメジャーとなった今年は、よりハードになると予想され、マイペース調整で体調もゴルフの調子も悪くない渋野にとっては追い風になるのか。
ルーキーイヤーですでに国内2勝。環境が激変する中でも、今までと変わらずに自然体で臨む大一番。「予選通過をして、そこから上位を目指したい」という言葉どおり、シンデレラガールぶりをイングランドの地でも発揮する。(文・高桑均)
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