<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇31日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6605ヤード・パー72)>
前週の「センチュリー21レディス」でツアー初優勝を飾った稲見萌寧。大会最終日の翌日であり7月29日(月)が20歳の誕生日だったため、10代最後のトーナメントで優勝を飾った形となった。今週は20代最初のトーナメントを迎えるわけだが、「10代最後で優勝したわけですから、20代最初でも優勝を目指します!」と、2週連続優勝が目標といい切った。
初優勝の瞬間はおもわず涙、涙、涙【フォトギャラリー】
リップサービスにも思えるが、今季は出場11試合でトップテン入りが6回と5割を超えている。しかも、前週は最終日を単独首位でスタートし、一時は追いつかれたものの、きっちりと大混戦を制している。そこで得た自信も計り知れないだけに、まんざらでもないだろう。
その稲見だが、練習熱心なことには定評がある。そこで、これまでどのような練習が上達するうえで最も効果があったのか聞いてみた。
「やっぱり、2メートルのパット練習ですね。私はカップを中心にぐるりと一周するようにボールを転がしていきますが、傾斜のあるところを選ぶので、いろんなラインを打てるんです」
聞けば、毎日最低でも1時間は行うという。腰を伸ばしながら行うが、単調な練習なので面白くなく、本音をいえばあまり好きではない練習らしい。
「でも、真剣にやらないと、本当に試合で痛い目にあうんですよ。逆に、一生懸命にやると、いい結果を得られます」
2メートルの距離を打つのは、ロングパットのときに、2メートル以内に寄せておけば3パットはしないという自信を得られるからだという。セカンドショットでも直径4メートルの円を狙えばいいと思えばリラックスして打てる効果があり、その中に落とせば、バーディ奪取の確率も上がるというわけだ。規定ラウンド数に満たないのでランク外だが、パーオン率では79.6875%と1位のイミニョンの76.0913%を大きく上回っている稲見。しかし、本人にとってはパットが好成績の要因であることは間違いない。(文・山西英希)
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