<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇31日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6605ヤード・パー72)>
直近の10試合で2位が2回、3位が3回、5位と6位が1回ずつと、優勝こそないものの、驚異の安定感を見せていた河本結。優勝争いに絡むことで、肉体的にも精神的にも疲れがたまったのか、前週の「センチュリー21レディス」では体調不良で2日目に棄権した。その日に病院へ行って診察を受けたところ、熱中症と診断されたという。
河本結の“爽やか”なドレス姿!【フォトギャラリー】
「超低血圧になってしまって、点滴を打ってもらいました」
大事をとって、数日安静に過ごし、今週の火曜日から練習を再開。水曜日はプロアマ戦に出場した。その間、リコーと新たに所属契約を結ぶと発表したが、正式には今大会の初日となる8月1日からの契約となる。
「もう一度新しい気持ちで、また一歩一歩前に進んでいけるように試合に臨めたらいいなと思います」と抱負を語った。
河本はプロの試合に出場するようになった昨年からずっとゴルフノートをつけているが、先週の日曜日は体を休めていたこともあり、丸一日かけて、自分なりに悪かったところを整理してノートに書き出したという。
「6ページ分ぐらい書きましたが、おかげで心が落ち着きました。やっぱり、スイングにフォーカスしすぎていたんです。大切なのはスコアメイクであって、そのためにはどういう球筋でボールをどこに落として、どうやってピンに寄せていくのかを考えなければいけないのに、それができていませんでした」と反省する。同時に、シーズン中にスイングを改造することは難しいという結論にも落ち着いた。
より高いところを目指すからこその挑戦でもあったが、なかなか2勝目を飾れないことで、どこかに焦りがあったのかもしれない。その気持ちが整理でき、自分の方向性が明確になっただけでも、意味のある棄権だったかもしれない。あとは、それをどこまでプラスに変えていけるか、今週の戦いぶりが証明してくれるはずだ。(文・山西英希)
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