<全英AIG女子オープン 最終日◇3日◇ウォーバーンGC(イングランド)◇6585ヤード・パー72>
「全英AIG女子オープン」で、日本勢42年ぶりの海外女子メジャー優勝を成し遂げた渋野日向子。これで米ツアーへの出場権を獲得したが、「国内ツアーでやっていきたい」と、今後も日本ツアーで戦うことを明言した。
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改めて『海外でこういう興奮をもう一度味わいたくないか?』という質問が飛んだが、「味わってみたいのかな。できればこういう思いはしたくないくらい(笑)。笑っていましたけど、この4日間本当につらかった。気疲れがハンパじゃないので。あの位置にずっといるというのは気も遣っていたと思う。何回『帰りたい』と言ったか分からない。シビアなパットとかきつかったですね」と偽らざる心情を吐露した。
日本でやりたい理由を聞かれると「まだ日本で十分に成績も出せていないのに、海外でやる資格はないなと思っています。日本の経験も浅いですし、トップレベルの選手にもなれていない。日本が好きというのもあります。今回優勝してうれしかったですけど、改めて日本が好きだなぁと思った」とコメントした。
スポットで出る予定も「全くない」という。「たとえば来年からアメリカは?」という質問にも「全くないですね。迷う余地はないです」と断言。日本ツアーが開幕する前の1月の試合に出場するつもりもなく、「メンバー登録もしないと思います」と即答。来年の今大会は「(ディフェンディングとして)出ないといけないですよね?(笑)。出ます」と話したが、それ以外のメジャー大会については出場するつもりはないという。
「メジャーだけに出るという意識も全くないですね。今回はワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップを優勝して、全英に出られるかもしれないとなったので『出てみたい』と思いましたが、これから先アメリカで戦うということを考えると、やっていけないなと思います。移動もそうですし、英語も話せない。そういうところでストレスになります。日本でもっとレベルアップして活躍したいのはこれからも変わらない」
『実績を積み重ねたらどう?』という質問にも、「(気持ちは)変わるかもしれないけど…今のところはないですね。来年も日本で戦います。とりあえず今年の目標は1億円突破。そこに向かって頑張ります!」。今大会の優勝で67.5万ドルを獲得。これを日本円に換算(1ドル=106円で計算)すると約7155万円で、この額は今季渋野が日本で稼いだ額(約7820万円)に匹敵する額だが、それを聞いても「日本でやります(笑)」と強い意志を見せた。
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