8月5日付けの女子世界ランキングが発表され、前週の「全英AIG女子オープン」で優勝した渋野日向子が32人抜きで14位に浮上。日本勢2番手につけ東京五輪出場へ大きく前進したが、ここまでのランクアップは日本勢のメダル獲得に向けて朗報となりそうだ。
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というのも、これまで現実的な見地から出場枠は2人と報道されることが多かったが、実際には東京五輪への各国代表の制限は2人ではなく4人。ただし、その条件が難しい。出場資格は下記4項目となる。
1.男子は2020年6月23日時点、女子は2020年6月30日時点のオリンピックゴルフランキング上位15位までの選手で、各国最大4名。
2.16位以下については、1か国2名(15位以内の有資格者も含む)が上限。
3.5大陸(アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)ごとに、一人も出場資格を有する選手がいない場合は、男女ともに最低1つの出場枠が保証される。
4.大会開催国から一人も出場資格を有する選手がいない場合は、男女とも1つの出場枠が保証される。
※ただし、上記3、4の出場枠が適用されても、男女各出場人数の60名は変わらない。
5日現在のランキングに照らし合わせてみると、1番手が10位の畑岡奈紗、2番手が14位の渋野。そして3番手は29位と鈴木愛となり、東京五輪に出場できるのは畑岡と渋野となる。
だが、まだ残り約11か月で鈴木以下の選手が大きく順位を上げて、畑岡と渋野が現状以上の順位をキープできれば、日本代表として3人出場することができるようになる。60名出場のゴルフという競技において、この1人の枠は非常に大きい。
前回の「リオデジャネイロ五輪」で3名以上の選手が出場したのは韓国(インビー・パーク、キム・セヨン、チョン・インジ、エイミー・ヤン。次点の選手は世界ランク10位のジャン・ハナ)、アメリカ(レクシー・トンプソン、ステイシー・ルイス、ゲリナ・ピラー)の2か国のみだけだった。
もちろん、2人に続く選手が15位以内に入るのは非常に難しく、また畑岡、渋野が15位以内をキープすることは決して容易ではない。だが、新たな可能性を広げてくれた海外メジャー制覇だったことは間違いない。
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