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石川遼が語る 渋野日向子の“渾身の”3パット

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 3日目◇24日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
第3ラウンドを終え、2位に3打差をつけて単独首位に立った石川遼。優勝に向けて絶好の立場をキープしたが、この日は追いかけられるプレッシャーから、持ち味の攻めのゴルフを出し切ることができなかった。
現地で撮影 石川遼の最新ドライバースイング【連続写真】
「(トップに立つのは)やりにくい。自分次第で世界が変わってしまうという、典型的なもの。自分の中で、いきなりドラマが始まっちゃうんでしょうね」と、そのプレシャーを表現する。トップに立って、勝ちを狙ったときほど攻めの姿勢に徹することが難しくなるのかもしれない。
「10代のころのほうが、前のめりにいっていた」と振り返る。そんな中、ふと口にしたのが、国内女子ツアーで活躍する渋野日向子の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」での最終ホールについてだった。
約5mのバーディパットを決めれば優勝、パーならプレーオフという状況で上がった18番グリーン。渋野が放ったバーディパットは、「全英AIG女子オープン」で勝利を決めたバーディパットと同じく強気の1打。これがカップを大きくオーバーして、返しも入らず3パットのボギーで優勝争いからこぼれ落ちた。
「最初からああいう狙い方をしていたと思う。覚悟をして打ってのものだと思う」。勝利に向けて“前のめり”に攻める姿勢も、経験を積んで徐々に変わる部分もある。「自分の場合は直感に従っている状態から、落ち着いてできるようになってきた。でも、前のめりを忘れたほうが怖い。両方できることが大事だと思う」と持論を展開した。
「挑戦者という気持ちを忘れずに」と口にした石川。3打差をつけても、後続には堀川未来夢、チャン・キム(米国)、池田勇太らが控えている。その緊張感を力に変えて、最終日は“前のめり”の強気ゴルフで勝ちをつかみに行く。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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