<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇25日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
「日本プロゴルフ選手権」に続き、今季2勝目を挙げた石川遼。本大会の優勝で国内男子の賞金ランキングは1位に浮上し、週明けに発表される世界ランキングは、おおよそ120位前後となることが見込まれている。
石川遼の静かなガッツポーズ【写真】
後半戦はオープンウィークなしで試合が続く男子ツアー。賞金王争いもここからが本番となるが、まず気になるのが10月に日本で初開催となる米ツアー「ZOZO Championship」への出場資格だ。推薦枠なども用意されているが、主軸となるのが10月の「ブリヂストンオープン」までの賞金ランキング上位7人に与えられる出場枠。本大会で8年ぶりに同ランキングトップに立ち、出場の可能性を大きく広げた。
また、「自分としては、世界ランキングを気にする順位に立てていない。2枠ある東京五輪も、日本プロの優勝もステップにはなったが、まだ足りない」と語っていた石川。先週時点での世界ランキングでは日本勢7番手の178位。後半戦ではZOZOはもちろん、「日本オープン」などビッグトーナメントが待っているだけに、可能性はまだまだ残されている。
ちなみに、日本オープン優勝による世界ランキングの変動は、直近の実績だと以下の通り。
18年:稲森佑貴(213→115位)
17年:池田勇太(52→37位)
16年:松山英樹(18→13位)
15年:小平智(221→104位)
14位:池田勇太(226→104位)
世界ランキングは、直近52試合での総獲得ポイントを、出場競技数で割った1試合あたりの平均獲得ポイントで算出されている。2枠ある東京五輪の切符を獲得するためには、日本勢2番手までに入ることが絶対条件。当面のライバルは現2番手の今平周吾(世界79位)だが、秋のビッグトーナメントの結果次第では、東京五輪出場をぐっと引き寄せることになりそうだ。
優勝を果たし、東京五輪の話になると、「丸山(茂樹)さんにもはっぱをかけられましたが、2枠に入ることを目指していきたい」と語った石川。「(松山)英樹も頑張っているので、またプライベートのゴルフでも勝負ができるように頑張りたい。今までは一緒に回るのも恥ずかしいと思う時期もあったけど、そういう(やりたいという)思いが湧いてきているのは変化だと思う」と、後半戦でも活躍が期待できそうだ。(文・谷口愛純)
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