<RIZAP KBCオーガスタ 初日◇29日◇芥屋GC(福岡県)◇7103ヤード・パー72>
ツアー競技で出場3試合連続優勝がかかる石川遼は、インコースを12時10分にスタートする予定だったが、悪天候によるコースコンディション不良のため、16時10分に変更。なかなかに遅いスタートになったものの、その影響は受けなかったようだ。
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「ゴルフ場に到着してから、1時間、2時間、3時間、4時間と遅れるのはルーティン的に難しいと思いますが、ボクの場合は宿舎を出発する前にスタートが遅れると知っていたので、ゴルフ場に到着してからのルーティンは特に変わりませんでした」
というのが、その理由だ。
コースコンディション的にもフェアウェイに水がたまっていた箇所は特に見つからず、ボールに泥が付着することもなかったという。そのおかげか、スタートの10番パー4こそボギーだったものの、11番以降はボギーなしの3バーディにまとめてみせた。結局、11ホール目に当たる2番パー4を終了した時点で日没サスペンデッドとなったが、まずまずの手応えを感じたのか、ホールアウト後はスッキリとした表情で報道陣からの質問に答えた。
プライベートでは義母の不幸があり、本来ならゴルフに集中できない状況であることは十分推測される。しかし、選手会長として、JGTO副会長としての責任感を忘れてはいなかった。今週の火曜日から開催コースの芥屋ゴルフ倶楽部がある福岡県、隣の佐賀県には大雨による避難勧告が出ているが、
「大会を開催するとJGTOが決断したからには、成功に終わるように福岡、九州出身の選手をはじめ、選手一同がベストを尽くすだけです」と、精一杯のプレーをすることで被災者を勇気づけることを誓った。
3試合連続優勝は過去5人しかいないだけに、石川にかかる期待は大きい。大会2日目は25ホールの長丁場になるが、今の石川には自分らしいゴルフをすることしか頭の中にないようだ。(文・山西英希)
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