<マルハンカップ 太平洋クラブシニア 最終日◇8日◇太平洋クラブ 六甲コース(兵庫県)◇6965ヤード・パー72>
8月の「ファンケルクラシック」に続き、出場した試合で連勝を飾ったプラヤド・マークセン(タイ)。同大会も連覇で通算3勝目と、相変わらずの強さを発揮している。
男子ツアーで猛追の石川遼の最新ドライバースイング【連続写真】
最終日は優勝争いの渦中にもかかわらず、カップをオーバーさせる強気のパッティングが目立った。
「最終組ともなるとグリーンが少し荒れている。ジャストタッチで打つとボールが跳ねてしまうので」
18番パー4もバーディパットを強気で攻め、返しで1メートルのイヤな距離が残ったが、
「入らなくてもプレーオフだから。オーバーしたのは想定内です」
と、涼しい顔で当然のように語った。
もう一つ、昨年大会に続く逆転勝ちに対しては次のように語った。
「集中力が高まるので、追いかける立場のほうが好き」
ドライバーの飛距離だけではなく、戦い方を熟知して精神的にも強いとなると、他の選手が「マークセンにはかなわないよ」と口をそろえるのも当然か。それもまた、マークセンの術中にはまっていることになるのだが…。
ここまで強いとヒール役になりそうなものだが、マークセンが慕われているのは次のようなエピソードがあるからだろう。
「もう日本で長くプレーしていますからね。お米とか副賞で分けられる物があれば、大会が開催された地元に寄付しています。気持ちをあげれば、気持ちが返ってくるものですから」
昨年は最終日に崩れた「コマツオープン」、ディフェンディングチャンピオンとして臨む「日本シニアオープン」、そしてPGA最高峰の戦い「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」と、これから大きな試合が続く。
「3つとも勝ちたいけど、どれか一つはモノにしたいね」
今の調子だと、すべて優勝する可能性も十分にありそうだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>