<第11回アジアパシフィックアマチュア選手権 最終日◇29日◇シェシャンインターナショナルゴルフクラブ(中国/上海)◇7041ヤード・パー72>
優勝者に来年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられる「アジアパシフィックアマチュア選手権」。
金谷拓実は惜しくもプレーオフで競り負け ともに戦った日本チームがねぎらう【写真】
混戦となった大会最終日は、正規の72ホールを終えて、前年度覇者の金谷拓実、2017年覇者のリン・ユーシン(中国)がトータル10アンダーで並び、プレーオフに。2ホール目でユーシンが競り勝ち、金谷は2年連続でのアジア太平洋NO.1の座を手にすることができなかった。
トータル7アンダー・5位タイからスタートした金谷は、前半9ホールを終えて、3バーディ・2ボギーでトータル8アンダー。この時点でトーナメントリーダーはトータル10〜11アンダーを基準に動いていたが、終盤にかけて上位陣が停滞。金谷が最終18番を迎えた時点で、単独首位でホールアウトできる状況にあった。
大会を通じて72ホール目となる18番パー5では2メートルのバーディチャンスにつける。決めればトータル11アンダーとなる場面だったが、チャンスを逸して、プレーオフへ突入。中国人ギャラリーによる地元選手への大声援に包まれたプレーオフは、1ホールではバーディを奪い合ったものの、2ホール目で約8メートルのバーディパットを決められず、力尽きた。
試合後の共同記者会見では「3日目、最終日としっかり伸ばすことができた。ユーシン選手とのプレーオフに負けてしまいましたが、後悔はないです。18番パー5でのプレーオフは彼が2オンできる飛距離を持っていて、僕は3ショットという苦しい展開になりましたが、もっと精度を上げていかないといけないと感じた。自分がメジャー大会に出れないのは悔しいですが、ユーシン選手は僕らアジア太平洋の代表として戦ってくれると思うので応援したいです」と優勝者を称えた金谷。
大会を振り返れば、初日は24位タイと出遅れたが、以降は徐々に前年度覇者の存在感をみせ、最後には優勝争いを演じることができた。
「最後まで諦めなければ、食らいついていけると思ったので、その気持ちでやれてよかったと思います」と意地をみせたが、「初日がいつも課題。もっとラクにトーナメントを戦いたいといつも思いますね」と悔やむ部分は多い。「この悔しさを忘れずに、この冬、オフを過ごしていくと思います。(マスターズのある)4月まではその気持ちが続くんじゃないかな」と語った金谷。今回の敗戦がさらなる飛躍のスタートとなるはずだ。
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