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韓国では大トラブルに発展… “コース内撮影問題”根絶の具体策はあるのか? 【記者の目】

三重県のCOCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコースで行われた今年の「日本女子オープン」。初日のラウンドを終えた畑岡奈紗は、渋野日向子、ユ・ソヨン(韓国)との注目組で回った感想を聞かれた際、こんなことを口にした。
女子オープン初日 畑岡、渋野、ユ・ソヨンのスタート時にこの数【写真】
「声をかけてもらえるのはうれしいです。でももう少しマナーに気をつけて応援してもらえたらと思いました。ずっと喋っていたり、携帯電話も毎ホール鳴っていた…」
これは、もちろん“ごく一部のギャラリー”に投げかけられた言葉だ。だが確かに、畑岡の組についたこの日、携帯電話の着信音や、写真・動画を撮影する人、プレーしている選手の近くで大きな声で電話をしている人…その姿を目にすることは少なくなかった。
ゴルフと観戦マナーの問題は、なにも今に始まったことではない。また先日韓国男子ツアーの選手が動画撮影を行っていたギャラリーに対し侮辱行為をし、3年間の出場停止処分がくだされるというニュースがあったように、日本に限られた話というわけでもない。
そして現在、渋野効果もあってギャラリーが増加している国内女子ツアーで、この問題が浮き彫りになるのは、ある意味では自然なことなのかもしれない。前述した韓国でのトラブルのように、写真撮影は意図的なものも多く、“時の人”を撮影しようとして出るシャッター音に端を発する問題が日本で生じる可能性も十分に考えられる。そのため、“一歩踏み込んだ”対策の必要性を感じた。
では、一体何ができるのだろうか? 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の広報担当者は、「もちろん(シャッター音の問題は)課題としてあがっているが、現実的には公式サイトなどでの啓蒙を続けながら、主催者と連携して対策を講じていきたい」と現状を説明した。具体的な対策の一つとして、米国男子ツアーのように『写真撮影解禁』の可能性について聞いてみると、「検討事項の1つ」という答えが返ってきた。
話によると、米男子で解禁された2017年に、米国の女子団体・USLPGAと情報交換を行ったのを最初に、LPGAとしても継続的にその可能性は探られているという。また国内男子ツアーでは、今年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で17番ホールを撮影可能エリアにし話題になったが、こういった日本ゴルフツアー機構(JGTO)の写真に関する取り組みの際には、視察のため会場に足を運ぶなど“現在進行中”の課題になっている。
ただ、ここで大きな障害になるのがやはり“シャッター音”。「日本の携帯電話についているカメラはシャッター音があるものが主流なので、それをどうクリアするか」。この問題は大きく横たわる。また「選手の肖像権の保護」についても要検討材料で、すぐに踏み出せる話ではないのが現実のようだ。
ゴルフトーナメントプロデューサーで、日本女子オープンでは大会役員を務めた戸張捷氏に話を聞くと、「マナーを守って観戦してもらえるよう、心からお願いしたい。今はそれを願うばかり」と、現時点では個人のモラルに訴えることが最善策だと話した。そのため、ゴルフ解説なども行う自身の立場も生かし、「テレビ放送などでも、マナーに関してはしっかりと訴えていきたい」と自らの口で“発信”し、草の根的に普及に努める考えだ。
写真撮影については、かつて受付で持ち込まれたカメラを預かるなどの対策を実施した時期もあると、その当時を振り返る戸張氏。これでカメラを持ち込むギャラリーは少なくなったが、スマートフォンが登場し、またかつてのような状況に戻ってしまった。「アメリカでも『止めないほうがいい』という結論が出て、会場での撮影が解禁された。日本でも音がないスマートフォンが出れば、思い出にもなるし、解禁したほうがいい。ただ、現状では厳しいと言わざるを得ない」。こう見解を示した。
では、直接的に影響を受ける選手はどう思っているのだろうか? プレーヤーズ委員会で委員長を務める有村智恵に、選手サイドの話を聞いた。すると「ギャラリーのみなさんの満足度も高く、かつ選手が気持ちよくプレーできる対策を協会と話していきたい」と、求めるのは“バランス”のいい解決策だ。そして、これまで継続的に選手側が提案しているのが、『選手が出演するマナー向上の動画』だという。
「選手として『どこで静かにして欲しいか』や、『観戦の楽しみ方』を理解してもらえる動画を、選手協力のうえで作成するのが、現実的に私たちができる策だと考えています」。こうすることで、「なぜ、カメラでの撮影が禁止されているのかを理解してもらう」ことを訴求することが狙いだ。
だが一方で、「難しい問題」と前置きしたうえで、「時代が変わっていることを、理解していく必要もあると思います」という考えも口にする。選手の立場としては、ギャラリーが増えているこの機会に、新規ファンの開拓など、さらに大きな渦を作りたいのは当然のこと。しかしそのなかで、マナーを守ってもらおうと躍起になりすぎ、あまりに厳しい取り締まりをすることで、「ゴルフ界だけ遅れをとってしまうのでは?」という不安も抱えている。それでも選手の立場として一番の不安は、やはりスイング中の予期せぬ“ノイズ”だ。「スイング中だけは、絶対に音を出すことはやめて欲しいですね。それは願いたいです」。こう強く訴える。
前述した男子のツアー選手権では、撮影エリアは17番パー4のセカンド地点とグリーンの間のフェアウェイ脇に限定。そこはセカンド地点から100〜150ヤード、グリーンからも80ヤードほどの距離があり、シャッター音が聞こえないため、実施に至った。もちろん、今の女子ツアーでは、撮影エリアに“一極集中”することも考えられ、十分な安全対策など講じるべきことは多いだろうが、例えば撮影解禁という方向に進もうとしたら、この方法は有効なモデルケースにもなりそうだ。
有村は『ギャラリープラザなどを利用して選手との写真撮影の場を設ける』という案も長年選手から出ている声として挙げた。やはりこれも、安全面や時間的な問題など考慮すべきことはあるだろうが、選手を撮影する機会が増えることは間違いがない。どんな対策案も、ベースにあるのはモラルとなるため“堂々巡り”になってしまうが、足踏みするだけでなく、可能なかぎりトライ&エラーを繰り返してみる姿勢も求められる。
女子オープンの会場では、『携帯電話での撮影はやめてください』というギャラリー整備にあたるボランティアの声が毎ホールのように響いた。これが過熱し、制止する側もナーバスになると“別のトラブル”に発展するのではという不安も覚えた。さらに、ただ観戦を楽しみにしていた大勢のギャラリーが窮屈さを感じてしまったら…、盛り上がりを見せる現状に水を差すことにもなりかねない。協会、主催者、運営、選手、そしてギャラリー。それぞれの“妥協点”はどこにあるのか? そして何よりも、わずかな人の身勝手な行動が、大問題につながることなどないよう願いたい。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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