<ブリヂストンオープン 2日目◇11日◇袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇7119ヤード・パー71>
2週間後に控えた、日本開催の米ツアー「ZOZO Championship」。国内男子ツアーからは、本大会の上位3名と、本大会終了後の賞金ランキング上位7人が出場権を獲得できる。
出場資格を見てみると、
(1)ブリヂストンオープンのアマチュアを除く上位3名(タイの場合は、賞金ランキング上位者)
(2)今季のSMBCシンガポールオープン〜ブリヂストンオープンまでの賞金ランキング(1)の資格を除く上位7名
世界のトッププロが日本に集う、夢の大舞台へ出場する最後のチャンス。プロたちが意欲を燃やす中、資格対象外だと思われていたアマチュア選手にも、ひとつの可能性が見えてきた。
第2ラウンドを終えて、首位と3打差につけているのが清水大成(日本大学3年)と、砂川公佑(大阪学院大学3年)。出場資格は『アマチュアを除く』となっているが、本大会を終えてプロ転向すれば、ZOZOへの出場が可能になるという。
この知らせを聞いた清水は、「そうなんですか!? いやぁ…、もしそうなれたら悩みますけど…、自分としては出たいです」。ZOZO開幕は、次週の「日本オープン」を挟んで2週間後に迫っている。「そんな機会が回ってくることはないと思うので、出たいですね。ただ悩みますね…、そうなれば、監督と相談します」(砂川)。現在、ともに首位と3打差の6位。台風19号の影響で決勝ラウンドの開催が危ぶまれているが、まだ可能性はゼロではない。突如現れた可能性に戸惑いつつも、より大きな舞台への高揚感はもちろんある。
しかし、まず見据えるのは目の前の“好敵手”との勝負。同級生の2人は、スコアボードを見ながら互いに意識し合う存在だ。「砂川選手は日本学生に勝っているし、勢いもあって安定感がある。3年連続の大会ベストアマはもちろんですが、より上位で戦おうと思っています」(清水)。「一緒に練習ラウンドを回りましたが、彼は僕と真逆のゴルフ。飛距離がすごいので、体の使い方がうまいと思います」(砂川)と切磋琢磨している二人。プロ選手として戦う日も、そう遠くなさそうだ。(文・谷口愛純)
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