<第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ 最終日◇13日◇サミットゴルフクラブ(茨城県)◇7023ヤード・パー72>
シニアツアー初優勝を、「日本プロゴルフシニア選手権」という由緒ある公式戦で飾った白潟英純。「3年シードはありがたいですね」とうれしさも2倍だが、最終ラウンドの内容には苦笑いを浮かべた。
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14番パー4を終えて2位に5打差をつけながら、15番パー4で悪夢のトリプルボギー。ティショットをフェアウェイバンカーに入れて、グリーン手前に刻もうと思ったもののダフリ気味に入り、さらに3打目は本当のダフリ。4打目でようやくグリーンオンしたものの、そこからカップインまで3打かかった。
「12番パー5でバーディを獲ったあと、自分のプレーに徹しようと思ったのに慌てちゃいました。頭の中が真っ白になりましたよ」
それでも気力を振り絞って立て直し、残り3ホールをパー、バーディ、パー。後続も伸ばせなかったとなれば、今日は白潟の日だったのだろう。
「昨日? 男子のレギュラーが早々に中止になり、こちらも中止になればと考えたら絶対にダメだから、とにかくホテルでテレビを見て休養にあてました。でも、当日の青空を見て、やっぱりやるの? と思ったのは正直なところですが(笑)」
シニア初の優勝に口も滑らかだったが、さらに次のような夢も語った。
「できれば全英シニアオープンに行きたいですね。今年、マンデーを受けたんですよ。1打足りずに本戦に進めませんでしたが、イギリスに行ってフェアウェイをキープする大切さを知りました。そこからですかね、成績がよくなったのは。海外でプレーしてみたいのですが、今年のチャレンジもあるので全英に出場してみたいです」
「全英シニアオープン」に出るには、賞金ランキングで一つでも上位につけるしかない。シニア初優勝を飾った男に、早くも新しい目標ができた。
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