毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【富士通レディース】
松山、渋野、有村、笠の豪華4ショット!【写真】
古江彩佳が「富士通レディース」で女子ツアー史上7人目となるアマチュア優勝を果たした。1打差の2位から最終日をスタートし、見事な逆転劇。終始落ち着いたプレーで、先輩のプロたちを寄せ付けなかった。
最終ホールこそご愛敬のボギーとしたが、そこまでは3日間ボギーなしを続けた。バーディ合戦のなかでスコアを伸ばし続けた背景には、JGAナショナルチームでの経験が関係しているのではと、撮影していた佐々木啓カメラマンが振り返る。
「ショットは曲がらないし、アプローチもOKに寄せていましたし、崩れる要素がありませんでした。大舞台での経験もあるのでしょう。12番ではグリーン左から見事な寄せでパーセーブ。13番でバーディを奪い、これは勝つのではないかと思いました」(佐々木カメラマン)
淡々と目の前のショットに対峙する姿を見て、佐々木カメラマンはある選手と重なったという。「プレッシャーを感じていないのかな、という感じでした。強いときの不動裕理さんのような雰囲気でした。ピンチもないし、ボギーを打つ気配がありませんでした」(佐々木カメラマン)。
圧巻の優勝劇を終えた直後。「この写真は表彰式のあと、同学年の西村優菜選手と吉田優利選手が駈け寄っていく瞬間ですが、きっと、このなかからも優勝者が近い将来出るのだろうなと思いました。3人ともにナショナルチーム出身。場数を踏んでいるからこその強さ。経験が生きているのでしょうね」(佐々木カメラマン)と感じた。
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