<ZOZO Championship 最終日◇28日◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県)◇7041ヤード・パー70>
今年8月に受けた左ヒザ手術を乗り越え、43歳で米ツアー最多勝利数に並ぶ82勝目を手にしたタイガー・ウッズ(米国)に、出場したトッププロたちも驚愕の声を挙げた。
石川遼もうなった タイガーのドライバースイング【連続写真】
トータル13アンダーの3位タイで4日間を終えたローリー・マキロイ(北アイルランド)は、“82勝”の話題を振られると「この時代にPGAツアーで50回勝つことだって信じられない」と想像の上を行っているというような感情を表現。「僕自身もかなりいいキャリアを積んでいると思うけど、例えば僕がここから毎年6勝しても、10年後まだその数字には届いていない……。アメージングだね」と海外メジャー4勝などツアー17勝を誇る名手もうなるしかなかった。
またウッズと優勝争いを繰り広げた松山英樹も、82勝目について「とてつもない数字なので、普通の人にはわかりません(笑)」とコメント。最後の最後まで狙った逆転が叶わなかったことには、「悔しい」という気持ちを話したが、それに続け「これでタイガーがまた来年来るんじゃないですかね」と言って、周囲を笑わせた。
石川遼は、「開幕前からイベントなどで忙しかったなかで、試合にフォーカスできる切り替えや、43歳になっても5日間を戦い抜く体力的な部分」という面でも、そのすごさを体感。自身もトレーニングに精力的に取り組むなかで、「実際に体つきや筋肉のつき方を見ることもできた。骨格や体形が違うので、同じにしようということではないけど、スイングの時にどの筋肉を使っているのかも参考になった」と、いい“刺激”になったようだ。
かねて「憧れの人」と公言し、予選ラウンドでは同じ組でラウンドした小平智は、「技術面はもちろんだけど、精神力がすごく、最後までずっと同じ感じでプレーしている。いいスコアを出している時に一緒に回れて、すごさを肌で感じた」とやはり驚き。だが続けて「もちろん憧れだけど、『憧れ、憧れ』だけでは追いつくことができない」と、同じゴルファーとして戦う気持ちも口にした。
体調が決して万全とはいえないなか、終わってみれば3打差の完勝。さらに日本初開催の米ツアーで一際注目が集まるなかで、大偉業を達成したスーパースターの姿は、ファンだけでなく、選手たちの目にも焼き付いたようだ。(文・間宮輝憲)
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