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額賀辰徳が“主演舞台”で再起を目指す 「賞金王争いのジャマをしたい」

<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
「あっという間でしたね」。プロ転向から13年、昨年大会でようやくツアー初優勝を挙げてからの1年間も決して順風満帆とはいえなかった。
額賀辰徳の豪快ドライバースイング【連続写真】
昨年は2017年のチャレンジツアー(AbemaTVツアー)の賞金ランク上位の資格でレギュラーツアー前半戦に参戦。予選落ちが続くなど後半戦は出場機会をつかめず、本大会には主催者推薦で出場。最終日に3打差を逆転しての優勝で、悲願の初優勝を手に入れた。15年以来の賞金シードに復活し、優勝による複数年シードも獲得したが、今季は出場19試合中で予選通過は7試合。賞金ランクは93位に沈んでいる。
「ティショットの精度が長年の課題だった」と、優勝を転機に今季から大幅なスイング改造に踏み切ったことも大きい。徐々に手応えはつかみながらも結果として表れず、なかなか自信につながらない。クラブの面でも試行錯誤を重ねてきたが、その中で前週に思わぬ誤差が発覚した。44.5インチのシャフトに合わせて重量を調節したヘッドに、45インチを装着して1カ月ほど参戦。「ミスショットの傾向を踏まえて一度短いシャフトを試していて、そこから知らない間にごちゃごちゃになっていた」と、微妙なバランスの違いでズレが生じていた。
前週から三菱ケミカルの新シャフト『ディアマナD+リミテッドエディション』を装着し、ヘッドはシャフトに合わせて、PING『G410 LST』から『G410 PLUS』に変えた。「去年はテンセイをいれてすごく良くなったけど、信頼感が強すぎてシャフトのテストをやってこなかった。ヘッドがどんどん新しくなる中で、シャフトもテストしていかないと。フィッティングに関しても勉強になりました」と進化を求る必要性を痛感した。
スイング改造の手応えは「まだわからない」と模索が続く。しかし、「成績では苦労していますけど、それも含めていい経験にしていくために自分次第だと思っている」と、高く飛び上がるためには沈み込むことも必要だ。
予選2日間は賞金王候補の今平周吾、石川遼との注目組に組み込まれた。「一番この大会で特別なのは、いち主役としての扱いをしてくれること」と笑いながら話したが、昨年は優勝カップを掲げて脚光を浴びた舞台。ディフェンディングチャンプは、当然大会の顔として注目される。「2人から学ぶものもあるし、賞金王争いのジャマをしたいです」と、ここから再び輝きを取り戻す。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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