「伊藤園レディス」で2007年の全美貞(韓国)以来となる史上2人目の3週連続優勝、そして不動裕理、イ・ボミ(韓国)に続く史上3人目の年間7勝を達成した鈴木愛。最後のバーディパットを沈めて優勝を決めた瞬間に握られていたのは、今ではピンク色でおなじみとなったPINGのレディース向けのパター『G Le2 ECHO』だ。
鈴木愛のパッティングって何がすごいの? 桃子のコーチが力説!【連続写真付き解説】
投入即優勝となった8月の「ニトリレディス」では「大きいヘッドは感覚が出ていないときに使うもの。あそこまで大きなヘッドは…、ここで使ったら終わりという感じ」。ピンク色の見た目も「かわいいけど、ちょっとプロっぽくない。それに恥ずかしい(笑)」と話し、3連勝の幕開けとなった「樋口久子 三菱電機レディス」のときでさえも「ピン型に戻したい気持ちはあるけど、(G Le2 ECHOは)ヘッドが大きくてすごく安心感がある」とまだ納得してるとは言いがたい印象だった。
だが、「パターは入ってくれるものが一番。どんなものでもスコアが出るのがいい」と鈴木が話すように、ニトリレディス以降このパターを全日使用したトーナメントはトップ10率100%、勝率80%(「ニトリレディス」、「樋口久子 三菱電機レディス」、「TOTOジャパンクラシック」、「伊藤園レディス」で優勝。「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」は予選2日間、「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は初日にエースパターを使用)。ここまで圧倒的な数字をたたき出している。
ちなみに現在鈴木のウッド類のヘッドカバーはこの『G Le2 ECHO』のロゴが入ったもの。契約を結ぶPINGの担当者曰く「何かのキャンペーンをやっているのではなく、PINGの文字が入ったものもあるので、本人が好きなものを使ってもらっています」とのこと。成績が上がるにつれて、少しは女性らしい色合いとロゴも気に入ってきたのかもしれない。
優勝した14本に、状況に応じて使い分ける7番ウッドを加えた盤石の15本に変化はなし。伊藤園レディスでは初日と最終日が3番と5番、2日目は3番と7番を入れる組み合わせで栄冠を手にした。
【鈴木愛のクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:PING・G410 LST(10.5度)
(PING・ALTA JCB/S/45.5インチ)
3、5W:PING・G410フェアウェイウッド(14.5、17.5度)
UT:PING・G400ハイブリッド(22、26度)
6I〜PW:PING・i210アイアン
W:PING・GLIDE 2.0ウェッジ(50、54、58度)
PT:PING・G Le2 ECHO
BALL:タイトリスト・PRO V1x
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