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シード権喪失の中堅選手が相次いでツアー撤退 それでも原江里菜が続ける理由【記者の目】

大江香織のツアー撤退の話題に衝撃が走った「伊藤園レディス」ウィーク。「シードを落とすまでは頑張ろうと思っていた。これ以上自分の伸びしろが感じられない。練習してもこれ以上うまくなれない」とモチベーションの低下を理由に挙げた。優勝争いを演じてトップ10フィニッシュを決めてなお、「スッキリしました!」と語る姿はさっぱりしていた。
大江香織の最後は…左打ちのアプローチでした
さらに18日(月)にはツアーで何勝も挙げている佐伯三貴、一ノ瀬優希が相次いで今季限りで第一戦を退くことを発表。まるで連鎖するかのように、例年にないペースで中堅選手がクラブを置く決断をしている。
そんななか、「わたしは勝つまでやめられない」と言った選手がいた。大江と同じ東北高校の先輩でもある原江里菜だ。
原は2006年末のQTで43位となり、翌年からツアーに参戦するとすぐさまシードを獲得。さらに08年には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝を挙げた。だが、10年に賞金ランキング82位と低迷してシードを喪失すると、11年も27試合中17試合で予選落ち。シード復帰はならなかった。苦しい時期が続いたが12年にシード復活を果たすと、15年には「大東建託・いい部屋ネットレディス」で自身2度目の優勝を飾った。
だが、「テンポを速くする」スイング改造を行った17年は開幕から3戦連続の予選落ちを喫すると、4月にそれまでのスイングに戻したが苦しい成績が続き賞金ランキング65位でシードを喪失。QTランキング50位の資格で出場した翌18年も31試合に出場したが復帰できず。今季はQTランキング1位(リランキング18位)の権利で出場しているが、シードが決まる残り1試合を残して賞金ランキング60位。シード復帰へ崖っぷちの状態となっている。
ツアーに出始めて13年目。気がつけば32歳になった。一ノ瀬や大江よりも歳は上だ。それでもなお、「勝たないとやめられない」という。「何年か経ったらあきらめているかもしれないですが、少なくとも今は区切りがつけられない。こんなんじゃだめだって。もし、この先勝たずにやめるときがくるとしたら、負けても悔しくなくなったときじゃないかなと思います」。今もなお予選落ちをしたら怒りがこみ上げるし、このままじゃやめられないという悔しさもある。そんな状態でやめるわけにはいかない。
周りの存在も支えであり、やめるという決断をさせない理由だ。大東建託で7年ぶりに優勝した際、「コーチの森(守洋)さんだったり、(先輩の)たにひろえさんだったり、私は周りに恵まれている。1人じゃ無理だったし、周りの人が諦めないように支えてくれた。諦めさせてくれなかった」と感謝を述べたが、それは4年経った今でも変わらない。
「私は自分を応援してくれている人に、今のままじゃ恩返しできていないというのがあります。だから、自分がやめたいか、やめたくないかという気持ちは思考の中にない。やめたいと思うことはあっても、それを選択する権利はないというのが私の考え方です。もっと楽しくて、なんのプレッシャーもなくやれることもあると思いますが、それは自分に投資してくれた人たちに対して失礼だなと。もちろんやめたいと思うことはありますけどね(笑)」
とはいっても、「勝ちたい」、「恩返したい」という強い決意を持つ原でさえも、毎年のように、毎週のように同じようにツアーを回るなかでマンネリ化が進み、大江のようにモチベーションを失うことがあるのではないか。だからこそ、冗談めかしてとはいえ「やめたいと思うことはある」と言ったのではないのか。そう思って質問してみると、意外な答えが返ってきた。
「立ち位置によると思いますが、上位の選手のほうがモチベーションを保つのが難しいのかなと思います。(鈴木)愛ちゃんとかも、あんなにうまくいっているように見えるのに、“ゴルフをやりたくない”って思ったりしているわけですからね。一方、私のような順位の選手は、モチベーションがあろうがなかろうがやらないといけない。次の週が来年の職場につながると思って切羽詰まっていますから」
モチベーションよりも、と続ける。
「人それぞれだと思いますが、私が保たなきゃいけないのはそれよりも自尊心。そして、他人からではない承認。いわゆる承認欲求を満たすということを他人からではなく、自分ですることが重要だと思います。大江さんはモチベーションを保てないというよりは、毎週自分がうまくいかないことに自分が厳しくて、それの繰り返しだった、それが苦しかったのではと想像します。動機付けや目的意識よりも、自分の気持ちを埋める作業をどうやって、成績や状態に関係なくやっていくかが重要だと思います」
成績が出ない日々、うまくなれたという実感がない日々では、ゴルファーとしての存在意義が不安になる。それでも毎週のように試合はやってくる。そのなかで、いかに自分の気持ちを整理するのか、認めてあげるのか。やる気よりも、そういうコントロールが難しいし切れてはいけないというのが原の分析だ。
それでも出てくる負の感情のときは、選択しないようにしている。「自分が苦しいときとか悩んでいるときに決める決断は、きっと正解じゃないと思うんです。だから、勝ちたいのは自分の人生の区切りという感じですかね。それがないと次に進めない気がする」。それゆえに何度でもファイティングポーズを取り続けるのだ。「今も切羽詰まっていますけど、苦しいですけど、去年ほど苦しくないです。落ちたらまたやればいいだけだなっていう気持ちは去年よりあります」。勝つまでは何度転んでもいい、という覚悟をのぞかせる。
シード復帰へ大事な一戦となった伊藤園レディスでは、1打足りずに予選落ちを喫した。それでもホールアウト後には「今週はパッティングが入らなさすぎました。グリーンが難しいのではなく自分の問題。来週までに修正したい」と話すと、決勝ラウンドに進出した選手らに混じって練習グリーンでパッティング練習を繰り返した。「たぶん私は忘れるのが早い。うれしいことも悔しいこともすぐに忘れちゃう。だから瞬発力勝負。思ったときにやらないとダメ」。3度目の絶景を見るまで、32歳はもがき続ける。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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