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「戦友」たちの言葉で万感の涙 “ツアー休止”の佐伯三貴「4日間やりたかったけど、これも私らしい」

<大王製紙エリエールレディスオープン 2日目◇22日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6580ヤード・パー72>
今大会前に13年の選手生活に一区切りつけることを発表していた佐伯三貴は、2日間の競技を終えトータル4オーバー・80位タイで予選落ち。「最後まで下手でしたね。ゴルフは難しい」と笑いながら、清々しい表情で大会を終えた。
サプライズで監督も愛媛まで来た!【大会写真】
最後の18番グリーンから上がると、うれしい光景が目の前に広がった。予選2日間を同組で回った原江里菜や、有村智恵らが手に花を持ち、涙ながらに佐伯のもとに駆け寄る。「泣けないと思っていたんですけど…、(有村)智恵が泣いていて、もらい泣きしてしまいました」。ホールアウトのタイミングで降り出した涙雨とでも言わんばかりの雨と涙が、その瞳を濡らした。
さらに母校・東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督も“サプライズ登場”。そして『三貴さん お疲れさまでした 松山英樹』という札がついた花束も手渡される。この後も上田桃子ら長年ともに戦った選手や、ツアー会場で指導を続けてきた菅沼菜々といったメンバーからの、花束や寄せ書きのプレゼントなどもあって笑顔が絶えないラウンド後の時間となった。
涙を流した原から送られた『ライバルがいなくなる、ありがとう』という言葉には、「ナショナルチームからの戦友なので思うところはありますね」と胸を熱くした。そして「悔しいけど、悔いはない。4日間やりたかったけど、これも私らしい。楽しくやれた」と、これまでにない気持ちで臨んだこの2日間を振り返った。
ツアーに本格参戦するのは今年が最後。今後も推薦などでツアーに出場する気持ちはあるが、同時に東北福祉大ゴルフ部や、菅沼、山路晶、田中瑞希、沖せいらの4人の“佐伯塾生”の指導を手伝う立場としても競技に携わっていくつもりだ。
「明日から練習をしなくていいうれしさと、ゴルフを離れる寂しさはありますね。私ができなかったことを彼女たちには達成してもらいたい」。少し体を休めた後、今までとは違う形でゴルフ界に貢献していく。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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