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「日本では経験できない！」　米初陣で河本結が肌で感じた“アメリカン”なできごと

＜ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ 3日目◇25日◇ボカ・リオGC（フロリダ州）◇6701ヤード・パー72＞
3日目に初日以来の60台となる「69」をマークし、トータル6アンダー・16位タイと順位を上げた河本結。前日苦しんだショートパットもこの日はしっかりと決め、目標に掲げた「トップ10入り」が十分視野に入る位置で最終日を迎える。
河本結のデビューラウンドをハイライトでプレーバック【動画】
そんな河本だが、この日は“米国ツアー”を肌で感じるできごとがたくさんあった。その一つが同伴競技者。3日目はメジャー2勝を含むツアー通算8勝のブリタニー・リンシコム（米国）とのツーサムだったが、「ショートゲームがものすごく上手で、ボールのコントロールもベテランの技が見えた。言葉にするのは難しいけど、肌から吸収するものが多かったですね」と、まずはその技術力に驚きの声をあげた。
さらに、このラウンドでは日本ツアーとの“文化の違い”も目の当たりに。昨年7月に女の子を出産したばかりのリンシコムだが、先週の開幕戦からツアーに復帰。そして、この日のラウンドでも、近くに赤ちゃんを連れてプレーした。これに河本は、「赤ちゃんがいて、ハーフターンで私にも会わせてくれました。スーパーウーマンだなと思いました。日本では経験できないことなので、すごく新鮮でいいなと思いました」と、驚きながらも、ほっこりした様子。ラウンド後にはリンシカムから『Welcom to US LPGA！（ようこそ米国ツアーへ！）』という歓迎の言葉もかけられ、「うれしかったです」と感激した。
コース内では、これ以外にも多くの場面で雰囲気の違いを感じる。その印象を強く受けたのが17番のパー3だ。
ここはティに沿うように、ギャラリー用の観戦スタンドが設置されており、ドリンク片手に米国のファンが選手のプレー一つひとつに歓声をあげる。そんなホールでピン奥の傾斜も利用しショットを1mにつけた河本は、楽々バーディをゲット。するとそのプレーを喜んだ多くのファンからの声を耳にし、「土日になってギャラリーがたくさんいましたが、アメリカンな歓声を聞くことができました。ものすごくうれしかったですね」と、一気にテンションもアップだ。
そして、デビュー戦で見事に決勝ラウンド進出を果たし、米ツアーの“ムービングデー”も経験。しっかりと左右、前後に振られたピンと一日戦ったが、ここでも「日本とは違いますね。（エッジから）3〜4ヤードの位置に切られていることも多かった」と新鮮な気持ちを抱いた。「そのなかで大きく伸ばしている選手も多くてすごい。（優勝するには）毎日伸ばし続けないといけないですね」。改めて、そんな気持ちを強くした。これからも多くの驚きを感じながら、河本の米国生活は進んでいく。（文・間宮輝憲）
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