<WGC-メキシコ選手権 事前情報◇20日◇クラブ・デ・ゴルフ・チャプルテペック(メキシコ)◇7355ヤード・パー71>
現地時間20日に開幕する「WGC-メキシコ選手権」の練習ラウンドを行った石川遼がインタビューに答えた。米国男子ツアー出場は昨年10月に日本で開催された「ZOZO選手権」と中国開催の「WGC-HSBC選手権」以来だが、アメリカ大陸で行われる試合には、2017年8月の「ウィンダム選手権」以来、3年ぶりとなる。
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コースがあるメキシコシティの標高は2250m。気圧が低ければ、いつもよりボールは飛んでしまう。昨年の日本ツアーで一番標高が高い「フジサンケイクラシック」が行われる富士桜カントリー倶楽部の標高は、一番高いところで1060m。石川はこの大会を2度制している。富士桜CCの関係者の話によると「ドライバーで10ヤード飛ぶ人や、アイアンで1番手飛ぶ人もいる」という。今大会の標高はその倍以上。先週の金曜日からコースに入った石川も距離感の確認に余念はない。
「距離によって(どれくらい伸びるか)変わりますね。コースに早め入って練習場で試しながら、全部の番手の距離を確認できているので、良い準備ができました」。
石川にとって今大会と次週の「ザ・ホンダ・クラシック」は東京五輪に向けて特別な意味を持つ。現在の世界ランキングは松山英樹(21位)、今平周吾(36位)に次ぐ日本勢3番手(85位)で出場権はないが、代表が決まる6月までにポイントの高い米ツアーで結果を残せば、逆転も可能だ。
「6月まで海外の出られる試合は限られているので少ないチャンスだと思っています。だから本当にモチベーションとしては高い。頑張りたいなという気持ちでいるけど、いつも通りの自分でやるしかない。特に今週というより、6月の五輪の選考、そこに向けてがんばって行きたいので、良いチャンスを貰えたなと思います」。
そして、話は東京五輪の先へ。「将来は絶対にPGAツアーでまたやりたい。(米ツアーに)挑戦した4年、5年は跳ね返されたけど、まったく技術が伴っていなかったと思う。いまだにそうなので、自分のゴルフはものすごくもったいないというか、技術をそう感じた1、2年。知識もなかったし、世界の選手と比べてダメだなと。それはうれしい情報で、もし完璧だったらあと何をすればいいんだろうってなるから」と現状を冷静にとらえている。
自分に伸びしろがあると感じているか?という質問には、「自分ではそうとらえています。そんなきれいな言葉じゃすまないけど、前向きにとらえられるし、これからがすごく楽しみだなと思っている。あとは自分次第です」。東京五輪代表圏内の松山と今平も出場する今大会が、世界基準への試金石になりそうだ。
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