海外メジャー「全英オープン」(7月16〜19日、イングランド)の中止が決まった。主催するR&Aが現地時間6日(月)、発表した。
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先週、海外メディアが先行して中止の報道を行い、翌日にはR&Aがこれを否定。決定事項ではないとしていたが、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、大会を開くのは困難と判断した。
これで今季の海外メジャー4大会のうち、6月に開催予定の「全米オープン」を除いて3大会の延期・中止が決まった。「全米プロゴルフ選手権」は5月から8月への日程変更が濃厚。今週開かれるはずだった「マスターズ」は11月開催になると予想されている。
世界中のゴルフトーナメントがストップしているなか、世界最古のオープン大会も苦渋の決断を迫られた。R&Aのマーティン・スランバース氏は、「あらゆる可能性を考えたが、大会を開催するのは不可能と判断した」と、苦しい心の内を述べた。
同大会が中止となるのは1945年の第二次世界大戦以来。「このような事態では、健康と安全が最優先されるべきで、スポーツは二の次だということを理解しなければならない」と、中止の理由を明らかにした。
「これだけの規模の大会を開くには、自治体や救急サービス、さまざまな機関に頼ることになるが、ただでさえ大変な時期に、これ以上頼るわけにはいかない」と、1860年から始まった大会であろうが、緊急性のあるものではないとした。
第149回大会は来年開催されることとなり、会場は今年予定されていたロイヤル・セントジョージズGCのまま。2022年の第150回大会はセント・アンドリュースで行われることも併せて発表された。
なお、8月に行われる「全英AIG女子オープン」やそのほかのアマチュア大会については、後日詳細を発表するとしている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>