新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が31日まで延長された。国内のプロゴルフツアー再開の目途もいまだに立っていない。2018年、2019年と2年連続で賞金王となった今平周吾は何をして過ごしているのか、話を聞いた。
今平周吾が朝と夕方に取り組んでいるストレッチの様子【写真】
まずは今平の1日のスケジュールを見てみよう。
8時起床
8時〜9時30分 朝食とストレッチ
9時30分〜15時 ラウンド
16時〜18時 トレーニングと素振り
18時〜19時 夕食
19時〜21時 テレビ鑑賞(Netflix)など
10時30分就寝
「何もないときは10時半には布団に入って、8時くらいまで寝ています」という今平の睡眠時間は9時間半。長いですねと聞くと、「あまり早く起きすぎて家にずっといると、昼間に寝たくなってしまうので」ということ。基本的にラウンドのスタート時間に合わせて起床時間は変わる。現在は週3回くらいのペースで、マスクを着用してのスループレーでラウンドを行っている。
そして、いま日課になっているのは、朝食後のストレッチだ。「僕は体が硬い。特に肩甲骨が硬いので、肩甲骨や胸椎を広げるストレッチを最近始めました」。そして、夕方にも自重中心のトレーニングとストレッチで汗を流す。トレーニングの後には必ず素振りをして、筋肉にスイングを覚えさせている。
昨年は、世界のトレンドを追ってフラットな軌道のスイングに取り組んでいたが、今平には向いていなかった。そのせいで、ボールが右に出るようになり、無意識にアドレスが左を向いていたのだ。元のややアップライトなスイング軌道に戻す課程で、肩甲骨周りのストレッチに取り組み、その効果もあってアドレスやスイング軌道も良くなってきている。
本来なら4月開幕のマスターズに出場するはずだった。それが新型コロナの影響で11月に延期に。「マスターズが中止にならなかったのはうれしかったです。11月なのでまた違ったマスターズになりそうです。その頃は国内での試合も続いていると思うので、いい流れで行ける気はします」とポジティブにとらえている。正規のスケジュールなら、国内ツアー開幕の前週に行われるマスターズ。日本を主戦場とする今平にとっては試合勘を作るのが難しかった。昨年は初出場で予選落ちに終わっている。確かにマスターズの延期は、今平には有利に働くかもしれない。
ファンに対しては「いつ開幕するか分からない状況が続いていますが、開幕したらいいパフォーマンスができるように練習していきたいと思います。応援をよろしくお願いいたします」とメッセージ。3年連続賞金王に向けて、静かに準備を整えている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>