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チャリティ・マッチが示した「ニュー・ノーマル」【舩越園子コラム】

米ツアーのトッププロたちのゴルフが、ほぼ2カ月ぶりに披露された。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で米ツアーは3月半ばから休止状態。下部ツアーのコーン・フェリーツアーもシニアのチャンピオンズツアーも米女子ツアー(LPGA)も、みな休止を余儀なくされている。
そんな中、17日(米国時間)にフロリダ州で開催されたチャリティ・マッチ、「テーラーメイド・ドライビング・リリーフ」は、コロナ禍に米ゴルフ界で初めて開催されたトッププロたちの夢の饗宴となった。
マッチを戦ったのは「ローリー・マキロイ&ダスティン・ジョンソン」組と「リッキー・ファウラー&マシュー・ウルフ」組の合計4名。全員が短パン姿で登場し、スタンドバッグを担ぎ、クラブを自分で拭きながらセルフで回っていた姿は、ゴルフ界の「ニュー・ノーマル」を象徴していた。
大会前は世界ランキング1位のマキロイと同5位のDJのペアの勝利を6割以上のファンが予想。一方で5割以上の人々が「一緒に回れるとしたら、オクラホマ州立大学同窓組のファウラー&ウルフと回りたい」と答えた。その意味では、この4人の人選は、勝敗に関わらず、大勢のゴルフファンの興味関心を引き寄せ、寄付を募るチャリティ・マッチの仕掛けとしては大成功だったと言っていい。
ユナイテッド・ヘルス・グループから提供された300万ドルはスキンズへ、ファーマーズ・インシュアランスからの100万ドルはバーディ&イーグル賞に充当され、両チームはテレビ初公開となった“秘境”、セミノールGCで熱いマッチを展開した。
序盤は下馬評通り、マキロイ&DJがリードしたが、折り返しごろからファウラー&ウルフが形勢逆転。しかし、最後はキャリーオーバーされた6スキンズ(110万ドル)を19ホール目となった17番(パー3)のニアピン合戦でマキロイが獲得。合計185万ドルを手に入れたマキロイ&DJ組が115万ドルのファウラー&ウルフ組を下し、勝利した。これらの賞金はそれぞれCDC財団と全米ナース財団へ寄付され、視聴者からの寄付などを合わせた今大会のチャリティ総額は550万3959ドルに達した。
ところで、今回のマッチはゴルフが米国社会へ貢献できたという以外にも、いろいろな意味や意義があった。
昨年のZOZOチャンピオンシップのようにビッグ大会を「無観客」で開催した経験は米ツアーでは過去にもあったが、会場入りする全員にマスク着用を求め、テレビ解説者や進行役がリモート出演というのは初の試みだった。
トッププレーヤーたちがハイファイブをすることなく、ソーシャル・ディスタンスを保ちながらセルフで回るテレビマッチは、従来とは異なる静かな雰囲気ではあったが、そのぶん、見る側は自ずと彼らのプレーそのものを以前より凝視することになり、ゴルフの本来の姿をより深く楽しむことにつながった。
「ハイファイブしたいけど今は我慢。それでも楽しみながらプレーできた」(マキロイ)
「今までとは違うプレーの仕方だったが、こうして僕らが社会に貢献できたことを誇りに思う」(ジョンソン)
「コロナとの共生」という望まざる現実の下でも、工夫や努力をすれば、ポジティブであれば、ゴルフ界はきっと生き続けられる。そう確信できたことは、ゴルフ界の大きな希望になったのではないだろうか。
とはいえ、未知のウイルスとの戦いは一筋縄ではいかない。今大会に続き、来週はタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンらのチャリティ・マッチが行なわれ、その勢いに乗る形で米ツアーは6月11日からの再開を目指しているが、それより1カ月遅れの7月15日から再開予定だった米女子ツアーは、さらに1週間、再開を先延ばしにしたばかりだ。
韓国の女子ツアーは先週、再開「世界一番乗り」を実現したが、その直後に韓国の男子ツアーは由緒ある韓国オープン(6月25日〜28日)を中止する苦渋の決断を下した。
日本は男子ツアー(JGTO)が6月いっぱいまでの中止を発表。女子ツアー(JLPGA)は18試合が中止を余儀なくされ、アース・モンダミンカップ(6月25日〜28日)の開催可否に注目が集まっている。
そんなふうに1つの国でも男女各々のツアーによって開催可否の基準やポリシーが異なるほどで、コロナ禍の現在のゴルフ界に世界基準なるものは無いに等しい。
だからこそ、これまでとは異なる新しい基準を作り出し、その「ニュー・ノーマル」に適応していくべきなのだろう。うれしいときも静かに喜びを噛みしめる新しいガッツポーズを考えたり、軽量スタンドバッグを手に入れて、元気なときは担いで回ったり。
これからは私たち一般ゴルファーにも小さな発見、小さな冒険が増えるはずで、そう思えば、ワクワクしてくる。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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