ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

ゼビオグループ契約 リディア・コ選手が、 3/11 (土 13 30 よりジャパンゴルフフェア 2023 にてトークショーを行います。詳細はこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

ガルシアの小さいインパクトは、唯一無二の“シャローダウン”が理由だった【超一流のスイング術】

15歳で「欧州アマチュア選手権」を制し、16歳で「全英オープン」に出場。かつて“神の子”と呼ばれたセルヒオ・ガルシア(スペイン)も今年で40歳になった。これまでに欧州ツアーで16勝、米ツアーで10勝を挙げている。2017年にジャスティン・ローズと争って勝った「マスターズ」が記憶に新しい。メジャー74試合目での悲願の優勝だった。今シーズンの米ツアーでは目立った成績がないものの、ドライビングディスタンスは316.6ヤードで5位。40歳にしてなぜそんなに飛ばせるのか。最先端のスイング理論に精通しているプロコーチの井上透氏が解説する。
手元が恐ろしく低い位置に下りてくる ガルシアの個性的なスイング【連続写真】
ガルシアのスイングはすべてが特徴的です。バックスイングでは回転動作よりも、右ワキ腹が伸びて左ワキ腹が縮む側屈動作の方が大きい。頭が右方向に動くのも左に倒れながら上げているから。そしてバックスイングを上げている間に、今度は右方向に倒れる準備を始めている。体を揺らして打っている感じです。
彼がすごいのは、オーバースイングにならないところ。ガルシアの動きを真似しようとすると、体が左方向に倒れるので、オーバースイングになりやすいんです。早めに右方向に倒れて切り返すことによって、ヘッドがオーバースイング方向に垂れることはありません。それにガルシアは動き続けているので、トップというものが存在しない。それが爆発的なタメ動作にもつながっていて、その深い手首の角度をインパクトで戻してこられるので、効率的に球を飛ばすことができるんです。
もともとガルシアがデビューした20年前は、手首をこれだけ使っていることが上手いという人がいる一方で、安定性に欠けるのではないかとネガティブにとらえる人もいました。でも、ドライバーの平均飛距離とフェアウェイキープ率の順位を合算したトータルドライビングで1位(2001年)を獲るなど、実際には飛んで曲がらない選手だったわけです。歳を取っても活躍できるのは、クラブワークが卓越しているからとも言えます。青木功さんもしかりですね。
次にフットワークを見ていきましょう。アドレスで左ツマ先を開いておいて、切り返しで左カカトをアウトステップして打っています。ツマ先を開いたままだとカカト方向にウェートが逃げてしまうので、この踏み込み動作を意識的にやっている可能性があります。どちらもやってみて、ガルシアにとっては左ツマ先に重心をかけたほうが飛んだ。そういう理由だと思います。
最近はインパクトで脚を伸ばしたり、跳んだりする選手が多い中で、ガルシアにはまったく伸びる動きがありません。インパクトでは前傾が伸びてしまってもいいし、クラブを振る方向と反対方向に距離をとって当てるのが普通の選手の定番です。起き上がってとらえた方が体的も楽。ところがガルシアは、後方から見たとき、アドレスよりもインパクトのほうが体が小さく見えます。彼はあれだけ手元を低くシャローに下ろしてこられるので、伸び上がって距離をとるとミート率が悪くなってしまうのです。
ガルシアのようにアドレスよりもインパクトのほうが手元が低くなる選手は、歴史上いないと思います。つまり、誰も真似できないということなんです。真似をする必要性もないし、真似しようとしてもできない。彼そっくりのスイングの選手が出てこないのは、その2つの理由があるから。だからガルシアのスイングは観賞用です。すげーなーって。
■解説・井上透
1973年生まれ。神奈川県出身。1997年からツアープロコーチとしてのキャリアをスタート。中嶋常幸、佐藤信人、米山剛などのコーチを務めた。現在は成田美寿々や穴井詩らを指導している。東京大学ゴルフ部監督としての顔も持つ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る