SNSが身近となった現在では、メディアを媒介とすることなく選手自身が自らのアカウントで情報を発信することが多くなってきた。そんななか、選手のマネジメント会社もアカウントを開設するケースがここにきて増加してきている。
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だが、ここで疑問が浮かぶ。選手の個人のアカウントとは別に解説する理由は何か。どこに狙いがあるのか、ということだ。そこで、松田鈴英や吉本ひかる、安田祐香らをマネジメントし、4月22日にアカウント(promixgolf_official)を開設した東急エージェンシープロミックスの担当者に話を聞いてみた。
まず開設した理由を聞くと、「これまでは選手個人のインスタグラムがあったので、それに頼っていましたが、SNSが普及してきた中で、マネジメント会社としても、選手の情報発信の場として昨年あたりからSNSの立ち上げは検討していました」とまずは前段を説明。そのなかでこのタイミングとなったのは、「今シーズンに入って、新型コロナウィルス感染拡大により試合中止が相次ぐなかで、“何か出来ることはないか?”と考え、選手と相談した上で4月下旬にインスタグラムを開設することになりました」と今の状況が関係していると話した。
このアカウントの特徴として挙げられるのが、ありがちな選手のメディア掲載情報や契約情報だけでなく、選手がペットと戯れたり、料理したりといった、プライベートを垣間見られるということ。狙いはプロの素顔を知ってもらい、さらに応援してもらうためだ。
「もちろん、マネジメント会社として選手のメディア出演情報も欠かさず発信していきたいです。メディアで取り上げていただいたり、中継だったり、選手個人のSNSだったり、いろんな場で選手の活動はわかる部分もありますが、出来るだけ他では紹介されていないような選手の素顔、人となりを紹介していければと思います。今後もファンの方へのメッセージやオフショットなどを配信していきたいと思っています」
今後の構想にも夢が膨らむばかり。「ファンの方がいてこそのプロスポーツだと思うので、ファンの方に喜んでいただけるような、ファンの方と一緒に女子ゴルフを盛り上げていけるようなコミュニティの場にできたらと思います。また、プロゴルファーは1人のスポーツですが、プロ野球やJリーグ(サッカー)のように、チーム東急エージェンシープロミックスとして、選手とファンが一体感を持ったSNSアカウントにできればと思っています」。競技の垣根を超えるなど、様々なかたちでメディアとはまた違う立場で女子ゴルフを盛り上げていく。
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