国内女子ツアーが25日(木)に初日を迎える「アース・モンダミンカップ」でいよいよ開幕する。久しぶりに女子プロたちの競演が見られるわけだが、トップ選手たちのスイングは今季どう変わった? 渋野日向子を全英チャンピオンへと導いた青木翔コーチに注目選手のスイングを解説してもらう。
青木翔絶賛のトップにも注目! 小祝さくらの最新スイング【連続写真】
1998年度生まれの黄金世代がツアーを席巻。畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみ、原英莉花ら数えればきりがないが、昨年の7月にツアー初優勝を果たした小祝さくらについて青木のイメージは「常に同じスイング、同じテンポ、同じリズムです」。小祝のいつも変わらぬマイペースなところはスイングにも出ているようだ。
「スイングはタイミングが大事。ライが変わればなおさらですが、小祝さんの場合は、リズムとテンポがどこでも同じため、ミスも出にくいと思います」
決して力まず、常に一定のスピードで一定の力配分というのがスイング写真からも見て取れるが、それはこんなところにも表れている。「無理に手を使って、手をこねて上げたり下ろしたりというところがありません。常にクラブが体の正面にある感じで、これなら安定感が出ます」というスイングは、現代的だと青木は説明する。
「今の主流のスイングは、ダウンスイングでタメを使いすぎることなく、早めにクラブを“ほどいて”いくことが多いんです。さらに、インパクト直後に体はかなり左に回っているのに、右ヒザがしっかりと粘っていて、ここでパワーも生まれています」
最後に一言。「トップが完全な位置に納まっていてカッコいい! この位置に収まっているというのは、手元の動きが制限されているということです」。まさに小祝らしい、無理無駄のない、リラックススイングといってよさそうだ。
解説
青木翔(あおき・しょう):1983年3月28日生まれ、福岡県出身。福岡大学ゴルフ部に在籍し、卒業後はツアープロを目指すも断念。コーチングの道に進み、数多くのジュニアゴルファーを教えてきた。2012年には自身のアカデミーを設立し、17年より渋野日向子のコーチに。現在は渋野のほかにも三ヶ島かなや野澤真央ら注目プロ、多くのアマチュアを指導する。
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