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ちょっぴり不安　不調気味の鈴木愛は1年ぶりタッグの名参謀に「すべてを任せたい」

＜アース・モンダミンカップ　事前情報◇24日◇カメリアヒルズCC（千葉県）◇6622ヤード・パー72＞
昨年の賞金女王・鈴木愛が開幕に向けて少しだけ不安を口にした。「アース・モンダミンカップ」の開幕を翌日に控え、リモート記者会見に臨んだ鈴木。「私のなかでは開幕が8月か9月ごろかなと思っていたので、ショットが間に合っていません」と、はにかみながら現状を明かした。
2019年賞金女王・鈴木愛のスイング【2020年動画】
3月に行われるはずだった本来の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に向けては、「すごく仕上がっていて、過去にないくらい調子はよかった。早く開幕を迎えたいという状態でした」と連続女王への見通しは明るいはずだった。そんなときにコロナ禍で日程が不透明になり、長期間の休みに入ったことで試合勘が鈍ってしまった。
練習日となった昨日、今日でコースを回りショットの調子を確かめたが、「ドライバーはいいのですが、アイアンとか下から打つものは切り返しのタイミングが合っていない」と、納得の出来には達していない。そんな状態でも「やっているうちに調子も良くなってくると思うし、すごく悪いわけではないので、切り返しのタイミングさえ合ってくれば」と焦りは感じられない。
終始落ち着いた雰囲気で受け答えをした鈴木だが、そこには、ある理由がある。今回鈴木のバッグを担ぐのは、昨年5月以来2度目のタッグとなる清水重憲キャディ。イ・ボミ（韓国）を2年連続賞金女王に導いたのは記憶に新しいが、実は今大会をボミとともに2015、16年に連覇している。コースを知り尽くすスペシャリストだ。元々は今週開催予定だった「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に同行予定だったが、同大会の延期により、本大会に出場とあいなった。
火曜日の練習ラウンドから鈴木と清水キャディは入念にコースをチェック。鈴木も17年大会を制しているだけに、互いの意見をまとめる作業をすすめ、コースマネジメントはバッチリ。その上で、「すべてを任せてもいいくらいの、本当に素敵な方なので信用してゴルフができます」と、全幅の信頼を寄せてまずは徐々にショットの調子を取り戻すつもりだ。
「初戦なのであまり欲張らずに行きたいと思います」と、静かに開幕を迎え、「まずは4日間プレーできるように」と欲を捨てる。「私はプレーに波があって気性が荒いほうがいろんな展開をつくれておもしろいゴルフができる」と分析するが、まずは穏やかに調子を見ながら、週末には“おもしろい展開”に持ち込みたい。
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