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再開後のPGAツアーでロースコアが続出しているのはなぜ?

PGAツアーが再開して4大会目を迎えるが、ここまでの3大会は昨年までと比べると、劇的なロースコアが続いている。
3試合目の「トラベラーズ選手権」はダスティン・ジョンソン(米国)が優勝。3日目に「61」をマークするなどトータル19アンダーまで伸ばし、昨年の優勝スコアを2打上回った。その前週の「RBCヘリテージ」はウエブ・シンプソン(米国)がトータル22アンダーの大会新記録で優勝。再開初戦の「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」はトータル15アンダーでダニエル・バーガー(米国)が勝利。新型コロナウイルス感染のパンデミックで3カ月もツアー中断が続き選手たちはみな“スティ・ホーム”で身動きが取れなかった。地域によってはボールを打つこともできなった時期もあったはずなのに、果たしてこのロースコア現象の理由とは?
分析するといろいろな要因が考えられるが、まず初戦のチャールズ・シュワブ・チャレンジでは“天候”が大きかった。もともと距離が短く小さいグリーンとトラディショナルなコース。雨が降りグリーンが軟らかくなった年はこれまでもロースコアが記録されているが、今年は開催の2週前から大雨に見舞われたことが大きかった。大会が始まると熱波ながらも好天に恵まれたが、最後までソフトなコンディションが続いた。
2戦目のRBCヘリテージでは大西洋沿いのコースに強い風がほとんど吹かなかった。シンプソンの大会記録の他に51人が2桁アンダー。例年ならイーブンパー辺りで予選通過するはずだが、4アンダーまで跳ね上がり、松山英樹の2オーバーははるかに及ばなかった。
先週のトラベラーズ選手権はパー70ながら7000ヤードと距離が短くジム・フューリック(米国)が2016年に「58」を記録するなど、もともとスコアの出るコースだが、土曜日には雨のためティタイムが繰り上がるなど、やはり“天候”の影響は大きかった。
それでも“天候”以外に忘れてはいけないのが出場選手の顔ぶれ。初戦から世界ランキングトップ5が勢ぞろい。特別措置で出場人数も増やされ、長らく試合から遠ざかっていた選手たちがこぞって出場したことも大きな要因となった。
では“無観客試合”とギャラリーがいなかったことはどう作用したか? ブルックス・ケプカ(米国)は「曲がったときにボールを止めるギャラリーがいないとスコアが落ちる」と言っていた一方で、「ファンがいないと、動きで邪魔をされることもないからゴルフに集中しやすい」とジョーダン・スピース(米国)は言うから、これは一長一短だったよう。
昨年の第一回大会はネイト・ラシュリー(米国)が通算25アンダーで勝利した今週のロケット・モーゲージ・クラシックでも、このロースコア減少が続きそうだ。松山英樹は昨年は短いパットを外すなどグリーン上での苦戦を強いられながらもトータル15アンダーで13位とまずまずの成績だったから、今年もグリーン上の勝負。世界ランキング1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)ら休養に充てるトップ選手が多い中、松山の再開2戦目にも期待。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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