外国からの入国者には14日間の自己隔離を要請してきた英国政府は、7月10日以降の入国には一部の国に免除を発表。加えて一部のスポーツイベントには選手、イベントオフィシャルなどの関係者、コーチ、テレビクルーとメディアまで大会に必要な人に対して同じく免除すると5日に発表された。これにより「全英AIG女子オープン」の開催が可能となった。
渋野日向子 昨年の全英制覇直前のドライバースイング【動画】
前週には「アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン」(8月13〜16日)がスコットランドで開催される。
自己隔離が免除となる国に日本は含まれたため日本からの渡航は隔離なし。一方で今なお感染拡大が止まらない米国からは自己隔離が求められる。ところが経済活動の再開を始めている英国にとってスポーツイベントは大きな起爆剤ともなるため、政府は特別措置に踏み切った。
これにより米国でプレーする日本勢、畑岡奈紗らも直接渡英することが可能。英国では8月にF1のブリティッシュ・グランプリの70周年大会が開催。クリケットやサッカーのチャンピオンズリーグ、欧州リーグ、ビッグイベントが目白押し。ゴルフも欧州男子ツアーが開催される。
LPGAツアーにとっては久々のグッドニュースとなったが、選手たちにとってはエキサイティングである一方、まだツアーも再開されていない状況下で渡航への不安など拭いきれないものもある。検査はどのように実施されるのか、あるいは渡航中にコロナに感染したらどうなるのか…、などたくさんの疑問が浮上するのも事実。マイク・ワン会長はこれら多くの質問に答えるため、8日に選手たちとのカンファレンスコールが行うという。
またその詳細は改めてお知らせすることにして、ともかく渋野日向子が大会連覇に向け始動できることは日本にとっては大きなニュース。安全に無事開催できることを祈ろう。(文・武川玲子=米国在住)
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