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スペイン勢ではセベ以来　ジョン・ラームに世界ランキング1位の可能性

米国男子ツアーの「メモリアル・トーナメント」の3日目を終えて首位にたったジョン・ラーム（スペイン）。最終日の結果次第で世界ランキング1位の座につく可能性が出ている。
現在世界ランキング1位はローリー・マキロイ（北アイルランド）で2位がラーム。その逆転劇のシナリオは二つ。一つはラームが優勝し、マキロイが2位タイ以下。二つ目めはラームが単独2位で、マキロイが単独30位以下、さらにジャスティン・トーマス（米国）が優勝したなかった場合だ。マキロイは3日目を終えて12位タイでラームとは10打差。トーマスは24位で12打差と大差をつけている。
もし1位となれば、25歳のスペイン人、ラームにとっては初の世界一となる。
「正直、世界ランキング1位はとても重要だ」とラーム。「ただじっと待っているわけにはいかない。世界一は大きなこと。だけどまず明日は“優勝”することを一番に考えたい。だから重要なことはいいショットを打つこと。しっかり集中して勝ちたい。そうすればすべがついてくる」と冷静に話した。
ちなみにラームが1位につくチャンスは今回が初めてではない。2月の「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」でも可能性が浮上していた。ところが当時のラームは「世界ランキング1位はいいゴルフをしていることの結果に過ぎない。ランキングよりは勝つことが大事」とあまり気にかけていなかったのだが、気持ちは少し変わったようだ。
現在トータル12アンダーで2位に4打リードと絶好のチャンス。達成すれば故セベ・バレステロスに次ぐスペイン人二人目の世界一となる。（文・武川玲子＝米国在住）

<ゴルフ情報ALBA.Net>