<全米プロゴルフ選手権 初日◇6日◇TPC ハーディング・パーク(米国カリフォルニア州)◇7234ヤード・パー70>
5年ぶりの海外メジャーを戦った石川遼は、初日を2バーディ・4ボギーの2オーバーでホールアウトした。2日目は、予選通過ラインも意識しながらのラウンドとなる。
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「緊張しました。ギャラリーはいなかったですけど、緊張感はかなりありますね」。久々の大舞台はたかぶる気持ちを抑えながらのスタートとなった。序盤は「1番からバタバタなショット」と思うようなプレーが出ず5、7、8番で3つのボギー。6番では12mをねじ込むバーディも出たが、「前日までの感じに戻すのでいっぱいいっぱいだった。前半はバタバタしてしまいましたね」と、なかなか納得のいくショットを放つことができずにいた。
しかし10番パー5で、フェアウェイからのセカンドショットをグリーンエッジまで運ぶと、それを1mまで寄せてこの日2つ目のバーディをゲット。これで落ち着きを取り戻した。「今までこういう舞台で出だしにつまづいてしまうと、なかなか修正がきかなかった。でもきょうの後半は何度か練習しているショットもできたので、明日はもう少しできれば」と、その後は7連続パーと歯を食いしばった。
最終18番でボギーを喫し「悔しい」と顔をしかめたが、「いいショットが2つ続いても簡単にボギーになってしまうような難しいコース。その中でロングアイアンでグリーンに乗せて2パットで、というゴルフは結構できていた」と明日以降への手ごたえも感じる1日となった。
やはり2日目の課題は「ショット」になる。この日はフェアウェイキープが14ホール中7ホール、パーオン数が18ホール中9ホールとともに50%という数字。「もう少しショットを元の軌道に戻せればなと思う。でも後半が良かったので、明日は楽しみですね」。課題と光明を見出し、明日はスタートから地に足をつけたプレーができそうだ。
ラウンド後には海外の記者から『Best things today?(きょう一番よかった点は?)』という質問も。それに対し「Greens, one of the best greens I ever played, so, it was pretty fast!(グリーンがよかった。これまでプレーしたなかでも難しいグリーンの一つだった、とても速いし!)」と流暢な英語で答えるなど、現地の雰囲気もしっかりと肌で感じている。
「予選通過もかかっているけれど、自分のやるべきことに集中していきたい」。久々の大舞台で4日間を戦い抜くため、まずは課題を修正し新たなラウンドに向かっていく。
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