<AIG女子オープン 2日目◇21日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>
畑岡奈紗は2日目に「77」とスコアを崩しながらも、トータル9オーバー・64位タイに踏みとどまった。この結果、予選通過ライン上で3日目のラウンドに進出。自身3度目の出場となる“全英”の舞台で、薄氷ながら初の予選通過を果たした。
畑岡奈紗、2日目のプレーをハイライト動画で振り返り
風の勢いが増す午後組でスタートすると、いきなり試練が訪れた。1番、そして2番で連続ボギー。前日に比べて、横からの風も混じるコースで、「ティショットで距離も稼げないし、フェアウェイにもなかなかボールを置くことができませんでした」と序盤から苦戦を強いられた。
その後も5つのボギーを重ね、みるみるうちに順位を落とす展開。8番パー3では、この日唯一となるバーディを奪い見せ場も作ったが、「ずっとボードを確認しながら回っていました」と“綱渡り”のような1日を送った。
リンクス対策として、準備段階から低い球に磨きをかけることを意識。だが開幕前の穏やかな天候から一転、開幕後その本性を現すようにコースに強風が吹き荒れたことで、「実際に風が吹かないと、その影響は分からない。どれだけクラブの飛距離が変わってくるのかなどもですが、低い球を練習していても難しいですね」と効果を実感するまでには至らなかった。
さらにこの風は、パットにも影響を及ぼす。「フォローに乗るかなと思って弱く打ったら、短くて入らなかったり、風の影響はグリーン上でも大きかったですね」。改めて、リンクスの怖さを肌で感じた。
過去に出場した2018、19年大会はともに予選落ち。さらにこの日も、ホールアウト時点で予選通過“圏外”という危機に立たされていた。計7つのボギーを重ねても、大崩れしなかったことは「少しは粘りのプレーができるようになってきたかな」と評価したが、「結果がすべて。今カットラインに入るか入らないかという位置にいるし、成長はあまり感じられなかったですね」と厳しい言葉も口にした。
「風がこれだけ吹くと、強い球を打ちたくて上半身に力が入る。なかなか球のコントロールも効かなくなって、練習したこともうまくいったり、いかなかったりです」。そのなかでの対応力が試されるリンクスで、残る2日間を戦っていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>