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昨年は最難関ホールで唯一のバーディ　和久井麻由がプロテスト延期のショック払拭へ「攻略が大変、それが小樽の楽しいところ 」

＜ニトリレディス 事前情報◇26日◇小樽カントリー倶楽部（北海道）◇6695ヤード・パー72＞
昨年、この小樽で輝きを放った19歳が、今年も難関コースに挑む。それが和久井麻由。高校3年生だった1年前の大会はトータル3アンダーで10位タイに入り、4位だった安田祐香に次ぐアマチュア2位につけた。今年も「楽しい」コースを満喫しながら、今後控える“勝負の舞台”への糧にするつもりだ。
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昨年の「日本女子アマ」2位タイなど実績を積み、有力アマチュアの一人として臨んだ昨年の日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）のプロテスト。ここで和久井は苦汁をなめた。10月に行われた2次テストでまさかの落選。その後は悔しさを乗り越え、今年行われるはずだった2度目の受験に備えていた。
しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年のテストは延期に。「聞いた時は『うわ〜、まじか』という感じ。そこに向けて準備してきたのでショックでしたし、不安でした。遠くなって残念」。“一日も早くプロ”にという思いとは裏腹に、足踏みせざるを得なくなった。
プロになるためにはテスト以外にも、昨年の古江彩佳のようにプロトーナメント優勝という方法もある。周囲からは、そんな声もあがるが、和久井自身は「アマチュアの大会とは違うレギュラーツアーの雰囲気がある。私は楽しくいきたいですね」と、それをプレッシャーに感じることなく、試合に臨みたいというのが本音だ。
昨年大会の最終日に、最難関ホールの16番でただ一人バーディを奪った。これについては「たまたまです」と笑うが、ゲンの良さも感じる。「攻略するのは大変ですが、それが小樽の楽しいところ。（これまで出場した）3年の経験を生かして楽しく攻略したいですね」。プロでさえも苦戦する難コースを、この後に控えるプロテストに向けた新たな第一歩にする。（文・間宮輝憲）

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