<ニトリレディス 最終日◇30日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
地元の北海道大会で主催のニトリと所属契約を結ぶ小祝さくらがマッチレースに敗れた。2位から出た小祝はトップの笹生優花とのデッドヒートに競り負け、トータル11アンダーの2位。善戦には違いないが、「まず、第一に悔しいです」とつかみかけた2勝目を逃したことについては唇をかんだ。
最後は健闘を称えあうヒジタッチ【写真】
悪天候の影響でスタート時間が大幅に遅れ、昼を過ぎてからようやくティオフ。ともにパーで滑り出した直後の2番。笹生がトラブルでダブルボギーを叩き、ここをパーにまとめた小祝が一瞬リードを奪った。ところが3番では短いパーパットを外してボギー。「3パットが大きいなと思います。全然難しくないのに、そういったところかなと思います」と、一瞬にして笹生に並ばれてしまった。
それでもその後は一進一退の攻防を展開。どちらかが決めれば、また入れ返す流れに「優花ちゃんも決めてくるし、自分も決められたし、あれは戦っている選手がいるから、競っていたからできたプレーかなと思います」と、前半から一騎打ちとなった接戦のなかで充実感を覚えていた。
ところが後半に入ると、きわどいパットが何度もカップをすり抜け、勝負どころのパットを次々と決める笹生に離されていく。「アース(・モンダミンカップ)もパットが課題で、(NEC)軽井沢も。パットが本当に下手なんだなと思いますし、上にいかないと厳しいなと思います」と、入れごろのパッティングを課題として挙げた。
とどめを刺されたのは難関の16番。ティショットを曲げピンチの笹生を尻目に、ミスショットしながらもパーオンした小祝。しかし、パーパットがカップに蹴られボギーとすると、笹生はパーセーブ。「林に入れてもパーを取ったり、優花ちゃんはパットがいい」と、ここで3打差をつけられ勝負あった。
「3つ下ではあるけど、2連勝がかかっていたのに、そういうプレッシャーにも負けずにやっていたので、強い選手だなと思いました。実力的には全然上だと思うので、差はすごく感じました」と、19歳の圧巻のゴルフには脱帽するしかなかった。
昨年7月には初優勝を挙げているが、その後は勝利に手が届いていない。「今週は特に優勝を目標にしていたので、悔しいですけど、次に向けて優勝目指したいと強く思いました」。厳しいコンディションのなか、アンダーパーは1アンダーの笹生を含めてわずか2人。イーブンパーにまとめた小祝だったが、次はその差を埋めてリベンジを果たしたい
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