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「せめて練習場だけでも…」 “新様式”のツアー会場でクラブメーカーが抱える苦悩【記者の目】

今季の国内女子ツアー3試合目となった「ニトリレディス」。これが記者にとって、今季初めてのトーナメント会場での取材となったが、改めて新型コロナウイルスが女子ツアーに与えた影響を実感する4日間となった。
無観客とあって、ギャラリーをコースで見かけることはもちろんない。関係者も、感染防止策のためゴルフ場内で動ける範囲は制限される。私たち記者でいうと、昨年までは自由に行き来できたクラブハウス内には入ることができず、試合の様子もクラブハウス近辺ホールのティ、グリーンでしか見ることができない。
そんな“新様式”となったコースでは、当然ながらこれまで通りいくことばかりではなく、そのために頭を悩ます人たちもいる。あるクラブメーカーのツアー担当者からは、「せめて練習場にだけでも入れると、少しは違うんですが…」という苦悩の声も聞こえてきた。
『ツアーレップ』と呼ばれるこの人たちは、クラブ面で選手の活躍を支える役割を担っている。練習場で選手が打つ球を見て、その場で意見を交換し、その選手にとって最適なクラブ調整の方向性を模索する。自社クラブを何本も抱えたレップと選手が話し込む光景は、昨年までのトーナメント会場における日常の一コマだった。
しかし今年は、その光景も大きく様変わりしている。各メーカーは、試合会場ですぐにクラブ調整を行えるよう、様々な機材を積んだ大型のバスを常駐させているのだが、現在ツアーレップが動けるのは、この“バス周辺”に限られている。つまりラウンド中の選手の様子はもちろん、練習を直接見ることすらもできない状況だ。
「例えば、調整したクラブを使った選手から“左にボールが出る”という意見が出ても、“どういう球の出方をしたから左に出てしまったのか”という部分までを話から汲み取るのは難しい。一つの結果には、様々な原因やプロセスがあります。そしてそれがクラブの問題なのかも含めて、実際に目で見ないとわからないことは多いです。今はヒアリングすることしかできないので」
最適なクラブを作るうえで、選手の“使用感”は当然ながら大きな判断材料となる。選手がツアーバスに行くことは許されているため、新たに調整したクラブの感触について、直接声を聞くこともできる。しかし、その調整を施した人だからこそ分かることも多い。『あの調整でこの球が出る。ならばシャフトを替えてみたらどうなるだろうか』など、ツアーレップが自分の目で見て気づいたことも、クラブ調整における重要な材料となる。
さらに、選手の球を直接見ることができないことは、こんな弊害も生み出す。本来であれば、『練習場で選手が打った球を見る→それを基にバスで調整→すぐに選手に渡す』というサイクルがあったが、それもこれまでと同じようにはいかない。映像で試合を見て、それを参考に調整となると、実際に選手にクラブが渡るのは翌週以降の話になってしまう。「(選手と)100%のコミュニケーションが取れない」という現状のなかでは、なかなか“最適解”を見つけることができず、さらに遅れが生じるケースだって十分に考えられる。
またツアーバスを持っていないシャフトやグリップメーカーは、現時点で会場に入ることは許されていない。そのためこの部分の要望が出た場合は、会場にいるメーカー同士が在庫として持っているものを“シェア”し合い、選手に渡しているのが現状だという。
とはいえ、もちろんメーカー側もすべてが“今まで通り”にいかないことは重々承知だし、一気に状況が変わることを望んでいるわけではない。ただ「現状維持ではなく、少しずつでもよくなっていけば」ということを願っている。「選手が活躍するために、納得いくクラブを渡すこと。それで私たちは大会に貢献していると思っています」。現在メーカーとして日本女子プロゴルフ協会に要望を出しており、一歩でも、あるいは半歩でも前に進めるよう、ここからも方法を模索していく。
現在もコーチや家族など、会場に入れない関係者は多い。そして、この状況がどこまで続くのかは、新型コロナウイルスという見えない敵に左右されるため、誰にも予想することはできない。ただ、このメーカーの話に関しては、混雑緩和のために打席近くまで入れる人数を制限(元々会場に入れるのも2人までに制限されている)したり、メーカーごとに時間を設定するなど、打開策もあるのではないか、そんな気がした。
国内シニアツアーでは先週行われた「マルハンカップ」でも開幕戦、2戦目に続きギャラリーを入れ、2日間で3800人以上が会場に足を運んだ。米男子ツアーでも、クラブハウス入場に関する制限が変更されるなど、柔軟な対応をしている印象も受ける。もちろん感染やその拡大を防止することが第一であることに異論はないが、ここまで行った3試合を踏まえて、緩和できる部分、できない部分の見極めを行い、女子ツアー会場に「少しずつ」でも日常が戻ることを望みたい。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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